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6−2−6. 組織間フォーラム(調整組織)
 
6−2−6−1. 海洋科学とテクノロジーに関するエージェンシー間委員会(IACMST)
 
英語名称 Inter Agency Committee on Marine Science and Technology
組織略称 IACMST
組織形態 UK政府の委員会(UK Govemment Committee)で、Office of Science and Technologyにレポートする。
サブジェクトに応じて、異なるメンバーから成る複数のAG(Action Group)、Working Group(WG)がある。
人員数 不特定
所在地 事務局はサザンプトン海洋学センター内
設立年 不明
予算規模 N/A
目的 UK政府組織間において海洋関連案件の全体像の把握。政府と国内の海洋関連コミュニティの繋がり、海洋科学技術のさらに広範な応用、UKの主要な海洋関連施設の最適利用、トレーニングと教育、国際活動を促進する。
管轄/活動概要 様々な組織のメンバー間において、国内外海洋関連活動の全体像を把握し、さらに詳細レベルの検討において問題点を判別する。年に3回総会を開催。
IACMSTのメンバー組織は以下のとおり。
●環境・食料・農村省(DEFRA)
●防衛省(MoD)
●(交通・地方政府・地域省)
注:交通・地方政府・地域省は政府省庁再編により現在は存在しない。交通関連事項は新設の交通省、地方政府・地域関連事項は副首相府の管轄となっている。IACMSTのWEBサイトでは、2002年12月現在、交通・地方政府・地域省がメンバーリストに残っており、交通省及び副首相府がメンバーとなっているのかどうかは不明である。
●貿易産業省(DTI)
●科学技術庁(Office of Science and Technology)
●スコットランド政府
●北アイルランド省(The Northern Ireland Office)
中央政府内の北アイルランド担当省であり、北アイルランド政府とは異なる
●工学・物理科学リサーチカウンシル
●自然環境リサーチカウンシル(NERC)
●気象局(Met Office)
●環境エージェンシー(EA)
●健康・安全局(HSE)
●国際開発省(DFID)
●外務・コモンウェルス省(FCO)
最近の活動成果例 以下の各種報告書の作成。
(1)国際海洋科学技術一UKにとって重要性のある組織とプログラムのサマリー第4版. 1998
(2)現在のUKの海洋観測見直し,January2001
(3)海洋サンプル収集:その価値、利用と未来,July2001
(4)西暦2000年のUK水域の気候:状態と傾向,July2001
(5)UKにおける科学技術にサポートされた海洋関連活動に関する新分析,August2002
 
6−2−6−2. 海洋汚染モニタリング管理グループ(MPMMG)
 
英語名称 Marine Pollution Monitoring Management Group
組織略称 MPMMG
組織形態 海洋保護モニタリングの法的責任を負っている全ての政府機関からの代表者により構成されているマネージメントグループ。議長(Chair)はCEFASからの代表者。
人員数 不特定
所在地 N/A
設立年 1974年Department of Environment(DoE)によって設立
予算規模 N/A
目的 海洋環境モニタリングが国内、国際要求を満たし、コーディネートされてコスト効率良く運営されていることを確かなものにすること。
管轄/活動概要 国家海洋モニタリングプログラム(NMMP)は、UK最初の十分にコーディネートされた海洋モニタリングプログラムである。収集されたデータは、AQC(analytical quality control)グループによる厳格な品質管理プログラムによって支えられており、全てのデータがUK全域に亘って一貫性があり、比較可能であることを保証している。このイニシアティブ以前には、モニタリングは地域的で、一貫性が無く、品質も不明であることもあった。
OSPAR条約で要求される、北洋大西洋の環境品質モニタリングは、UKにおいてはMPMMGによって行われている。具体的には、NMMPである。プログラムは、MPMMGのNMMPワーキンググループ(NMMP−WG)によって実施されている。
MPMMGは、以下の組織からの代表者で成っている。
●環境・漁業・養殖科学センター(CEFAS)
●環境エージェンシー(EA)
●北アイルランド農業・農村開発省(DARDNI)
●北アイルランド環境・自然文化遺産サービス(EHS)
●漁業リサーチサービス(FRS)
●スコットランド環境保護エージェンシー(SEPA)
●ウェールズ政府環境部
●スコットランド環境・農村省
●Sir Alister Hardy海洋科学基金(SAHFOS)
●共同自然保全委員会(JNCC)
●IACMST海洋観測アクショングループ
最近の活動成果例 (1)UK沿岸地域水質サーベイ、1998
(2)国家海洋化学分析品質コントロールスキーム(NMCAQC)、国家海洋生物学分析品質コントロールスキーム(NMBAQC)、国家海洋エコトキシコロジー分析品質コントロールスキーム(NMEAQC)の確立
(3)計125サイトのGreen Book(NMMP2モニタリングマニュアル)に基づくモニタリング
 
6−2−6−3. 海洋情報協議会(MIC)
 
英語名称 Marine Information Council
組織略称 UKMICまたはMIC
組織形態 Company Limited by Guarantee
人員数 不明。
所在地 LondonのInstitute of Marine Engineering Science and Technology内に常設事務局
設立年 2000年。
貿易産業省の先端科学技術育成プログラムであるForesight Technology Initiativeの下で1995年に設立された。Foresight Marine Panelから派生して、現在では独立した組織となっているGreenwich Projectのイニシアティブの一つとしてMICは設立された。
Foresight Marine Information Task Force Report(DTI 1999)により、海洋情報セクターにおけるUK全体としての効率性を高めるために必要ないくつかのアクションが特定され、MICはタスクフォースの勧告に従って設立された経緯がある。
予算規模 不明。
実行、管理、研究を問わず、海洋情報科学に関係する組織はUKMICのメンバーシップ取得可能。会員からの年間加入料によって運営されている。
目的 (1)学界、実業界、政府相互間の効率的なパートナーシップを育成すること
(2)UKの海洋情報産業界の発展をサポートすること
(3)実地の大洋モニタリングと予測に関するUKの能力発展を促進すること
(4)業界の成長サポートのための適切なスキルベースがあることを確かなものにすること
管轄/活動概要 海洋情報セクターにおいて一貫性のあるUKの戦略実施のために設立された。海洋情報科学分野において、技術者間の情報交換を助け、科学的議論と協力体制を促進し、欧州及び世界の同様の組織との繋がりを作るための活動を行っている。
MICには特定分野毎に複数のWorking Groupがある。Working Groupは以下の4つである。
(1)Working Group on Access to Data
(2)Working Group on Education
(3)Working Group on Operational Oceanography
(4)Funding Working Group
MICの主要な目的は、実地の海洋モニタリングと予測に関するUK全体としての能力強化を促進することであり、より包括的な実務的ネットワークを実現するための活動を行っている。
MICの主なメンバーは以下のとおり。
●Association of Consulting Engineers(ACE)
●Association of Marine Scientific Industries(AMSI)
●British Geological Survey
●環境・漁業・養殖科学センター(CEFAS)
●Crown Estate
●北アイルランド農業・農村開発省
●北アイルランド環境省
●環境エージェンシー(EA)
●健康・安全局(HSE)
●Marine Biological Association of the United Kingdom(MBA)
●Met Office
●プリマス海洋研究所(PML)
●プラウドマン海洋学研究所(POL)
●スコットランド海洋科学協会(SAMS)
●サザンプトン海洋学センター(SOC)
●UK Hydrographic Office(UKHO)
●United Kingdom Offshore Operators Association(UKOOA)
最近の活動成果例 (1)Stage1(2002年12月完了予定)
既存の実務的海洋学システムのオンラインカタログ構築
(2)Stage2(2003年4月完了予定)
どの様に実務的海洋学ネットワークを運営すべきかのアセスメント
Stage1と2が成功すれば、Stage3として、UKネットワークの構築のためのハードウェア及びソフトウェア戦略の開発が予定されている。







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