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(2)アルミナ担体への活性金属担持条件の検討
A. アルミナ担持検討により得られた最適な方法によりアルミナを担持した後、触媒活性金属である貴金属及びNi を担持したテストピース触媒サンプルを試作し、担持状況の確認を行った。一連の触媒担持フローを図8−2に示す。
[担持方法]
 含浸法
[原料溶液]
・硝酸ルテニウム
・ジニトロジアミン白金硝酸溶液
・硝酸ニッケル
・硝酸マグネシウム
 
図8−2 触媒担持フロー
 
B. 触媒活性金属担持結果及び考察
 アルミナ担体への触媒活性金属担持状況を光学顕微鏡、電子顕微鏡(SEM)観察及びX線マクロアナライザー(EPMA)による面分析を行った。試作した触媒中で代表的なものとしてA−3(3wt%Ru−10wt%Ni−10wt%CeO2−Al2O3)及びA−5(2wt%Ru−1wt%Ru−10wt%Ni−3wt%MgO−10wt%CeO2−Al2O3)のSEM写真及びEPMAによる面分析を行った結果を図8−3、8−4に示す。いずれのサンプルも触媒層が数μmの厚さで分散性よくほぼ均一にメタル多孔体骨格表面に担持されていることが確認できた。また触媒表面の面分析結果より、触媒活性金属はアルミナ表面に分散して担持されてことから良好な改質触媒を試作することが出来たと考えられる
 
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図8−3 試作触媒(A−3及びA−5)の表面及び断面SEM写真
 
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図8−4 触媒A−5(2wt%Ru−1wt%Ru−10wt%Ni−3wt%MgO−10wt%CeO2−Al2O3)面分析結果







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