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情報誌「さぁ、言おう」 2002年12月号

 事業名 高齢者のためのボランティア普及啓発活動
 団体名 さわやか福祉財団 注目度注目度5


われら地域市民
理科好きの子どもを育てたい
―おもしろ理科・工作塾を開催―
 
NPO法人おもしろ科学たんけん工房 代表理事 安田 光一さん
 子どもたちの理科離れが広がる中、簡単な実験を通じて科学の楽しさを知ってもらおうと、本年4月神奈川県横浜市や藤沢市の子どもたちを対象とした「NPO法人おもしろ科学たんけん工房」が設立された。企業OBの安田光一さん=写真=が仲間と始めたユニークな市民活動が注目されている。
「横浜女性フォーラム」の2階、おもしろ理科・工作塾「紙コップでスピーカーを作ってみよう」が行われている。皆楽しそうですね。
 小学4年生から中学2年生を対象にしていますが、ほとんど小学校高学年。毎回20〜30人の子どもたちが参加します。保護者の参観も大歓迎です。学校が休みの土曜日を使い、毎月1回横浜市(横浜女性フォーラム)と藤沢市(湘南台高校)で開催しています。講師はメーカーの元技術者など私の人脈を頼りに無報酬でお願いしました。会費は実験の材料費として1回1000円を基本としています。レモンや食塩水を使って電池を作ったり簡単なモーターを作ったりと、身の回りの材料を利用した実験を親子で体験して、理科好きの子どもを増やそうと考えています。
生徒の募集はどのように?
 藤沢と横浜の会場近くの小中学校をそれぞれ10校ほど訪ねました。予め教育委員会の了解を取っておき、チラシを持って校長先生に会い、お願いしました。「なかなか良いことですね」とすぐ協力してくれる先生もいれば、教育委員会との関係でやんわり拒否されることもありますが大体協力的です。最近は、すでに応募した100人位の子どもたちに直接ダイレクトメールを送って集めています。
学校でも理科の実験をやっていますが。
 学校へは持ち込めないナイフを使った実験ができることや、学校では30人もの生徒を1人の先生が面倒をみなければならずあまり細かいことはできませんが、ここでは生徒4〜5人に1人のアシスタントがついて指導する、というように学校でやる実験よりもう一歩つっこんで深くできるということです。民間の人材や技術を生かして学校教育を側面から支援するという考えでやっています。
 
おもしろ理科・工作塾の活動風景から。子どもたちの目付きも真剣!(次頁とも)
安田さんは現役時、ソニーの事務系サラリーマンでした。このボランティア活動を始めた動機は何ですか?
 ソニーの発展をつぶさに見ていて、クリエイティブな人間を育てることの重要性を、また最後に勤めたソニー関連の短期大学では知識や学歴でない本当の教育の必要性を感じていました。退職後、東海大学名誉教授の橋本静代氏がやっている子ども向け実験塾「発見工房クリエイト」に出会い、法人化への手伝いなどをしているうちに、この活動を地元にも広げたいと高校の同窓生や会社の仲間に呼びかけたのです。
 当初は橋本教授の理念に共鳴して手伝っていただけでしたが、やっているうちにこういう活動は行政ではできない、ボランティア活動としてやっていかないとだめだと思い、自然にボランティアの世界に入ったということです。
活動は順調にスタートしたようですが、苦労したことは何ですか?
 会場を探すのが大変でした。まず近所の小学校へ行きました。体育館で工作教室をやっていたのを知っていましたから。校長先生に話をすると、あれはPTAでやっているのでとPTAの役員を紹介してくれた。PTAの役員に会うと、任期がまもなく終わるので次の役員が決まるまで待ってくれという。それでは間に合わないのであきらめたところ、区の校長会に話を持っていったらとアドバイスしてくれた。校長会で話をしても受けるか受けないかは各学校の問題だという。これもスタートが遅くなってしまうので断念しました。
 地区センターの利用も検討したが、毎月抽選で決まるのでは不安ということで、これも断念。結果として、会員の情報により学校のPRに熱心な県立の湘南台高校に決まった訳ですが、情報と縁を頼りにずいぶん歩きました。
 
これからの課題は何ですか?
 クローズすなわち特定のメンバーに限定した支援活動システムと、不特定多数に声をかけて応募してもらうオープンな開催システムの両方の活動が必要だと思います。子どもたちの交通の便を考えると、開催場所を数か所に増やしボランティアも100人位欲しいですね。それには学校の理科室を休校日に開放してくれるような仕組みづくりを行政に要求していきたい。地域で地域の教育力を高めて学校教育を支援する、という学校支援ボランティアということを視野に入れていこうと考えています。今後はこういう市民活動が世の中の仕組みを少しずつ変えていくと思っています。
(取材・文/三上 彬)
コラム
 「理科の授業は大好き。学校でもやらない実験をていねいにやってくれるから面白い」と東汲沢小学校5年の黒田翔也くん。参観のお母さんも満足そうだった。生徒の手を取りながら実験の手伝いをしている8人のアシスタントは大半が定年退職者、やさしくそして真剣な指導ぶりが心に残った。







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