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あなたの町のふれあい・助け合い
毎号全国の在宅福祉サービス団体数をご紹介しています
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ふれあいだより
●めむろたすけ愛
(北海道河西郡芽室町西8条4丁目 TEL/FAX 0155−62−0892)
 
 町の「介護保険の対象外となる人の受け皿に有償ボランティアを」という記事にひかれて、さわやか福祉財団を知り団体を立ち上げたのが3年前。「言いたい事、したい事をはっきり言える老後でありたい」。そのためには「助けられる人も助ける人も対等であること」が必要と、「あなたのたすけは私のたすけ」が会の理念です。「いつか訪れる娘の出産時に助けてほしい」と、がん末期の母親がボランティア活動を行い時間預託を娘にプレゼントしたなど、「心打たれる毎日です」と会長の本田さん。皆さんが生き生きと活動しています。
【主な活動:家事援助、話し相手、外出介助など500円/1時間】
 
2002年11月号 さあ、言おう
さわやか福祉財団
 
表紙絵から
●チゴハヤブサ●
 
『さぁ、言おう』投稿募集
あなたの意見を社会へ生かそう
『さぁ、言おう』は皆様の声を社会につなげる問題提起型情報誌です
ぜひ皆様の声をお寄せください
 『さぁ、言おう』では、取り上げたテーマに対する読者の皆様からのご意見・ご感想、あるいは普段気になるテーマに基づいた体験記や提言などを随時募集しています。
常設テーマ
地域の助け合い活動について
 ふれあいボランティアやNPOの活動から得たとっておきのエピソード、あるいは活動上の問題・疑問など。
生き方について
 年齢に関係なく前向きに意欲的な人生を過ごしている方、波乱万丈の人生の中でも負けずに新たな道を進もうとしている人など、皆様の身近にいる素敵な方々をご紹介ください。
制度・施設について
 この制度・施設ここがいい、ここを直してほしいなど、体験談や具体的なアイデアなど。
その他自由随筆など
投稿の方法
●字数や回数制限はありません。ただし、掲載にあたっては誌面の都合上、編集要約する場合がありますので予めご了承ください。
●一般投稿は形式は問いません。本誌添付の投稿ハガキなどもご自由にご利用ください(ただし原稿はお返しできません)。
●投稿は、事情が許す限り本名でお願いします。
 ただし掲載時には匿名、あるいはペンネームの使用も可能ですので、その旨お書き添えください。
●投稿時には、お名前のほかにご住所、連絡先お電話番号をご記入ください(内容により質問させていただく場合があります)。性別、年齢もよろしければお書き添えいただければ、大変参考になります。
送付先
〒105−0011
東京都港区芝公園2−6−8
日本女子会館4階
財団法人さわやか福祉財団
『さぁ、言おう』編集部宛
FAX 03(5470)7755
E-mail
pr@sawayakazaidan.or.jp
 
挑戦―幸福(しあわせ)づくり
堀田 力
さわやか福祉財団理事長
人類の幸せにつながる仕組みづくり
「21世紀における日本の進路(日本の構造改革・日本の社会保障などなど)」というテーマが、講演やパネルで与えられる。
しかし、「21世紀と考えるなら、なぜ『日本』と限定するのだろうか」と、私は思う。21世紀中ごろには、日本はアジアの諸国とEUのような連合体をつくり、後半には、それらの国々と融合しているかもしれないではないか。
 
 相変わらず、日本は不景気である。「銀行に公的資金を投入して不良債権を償却せよ」「法人税を減税せよ」などの景気刺激策が提案されている。
 私には忘れられない言葉なのであるが、政策決定に大きな影響力を持ち、国民にも人気のある元政府高官が言った。「表向きは絶対言えないのですがね、この際赤字国債が少々増えてもしょうがないじゃないですか。今が大事ですよ。我々が死んだあとどう借金を返すかなんて、考えてられませんよ」
 赤字国債が少々増えるというが、それは兆単位の話である。今すでに1人700万円の借金を背負わせているのだから、それが800万円になっても、どうということはないではないか、というこの発想、この感覚。しかし、この元高官は、正直である。確かな財源のあてもなく公的資金投入や減税を言っている人は、みんなこの元高官と同じ感覚だといってよい。これまで赤字国債を増やしてきた人たちも、同じである。
 今、私たちさえよければ、私たちが死んだあと子孫はどうなってもよいのか。それとも、私たちの子孫には、私たちより以上に幸せになってほしいのか。
 私は、日本でもどこの国でも、多数派は、自分たちのことだけでなく、子孫の幸せを願っており、そのために自分たちが我慢することも厭わない人たちだと信じている。しかし、残念ながら、日本の政治や行政を動かす人々の多数派は、そうではない。
 人は、自分を愛するから家族を愛し、子孫を愛し、人類を愛する。それが、自然で理にかなった生き方だと思う。だから、国を含むどんな制度も仕組みも神も主義も、人類より大切ではない。それらはすべて人類の幸せのために存在するに過ぎない。
 子孫のため、人類のためにどうすればよいかという発想ができない人たちは、これからの世の中をリードすべきでない。彼らは、いかに弁舌が立ち、頭が良かろうと、人類を破滅の方向に導く人たちだからである。







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