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情報誌「さぁ、言おう」 2002年10月号

 事業名 高齢者のためのボランティア普及啓発活動
 団体名 さわやか福祉財団 注目度注目度5


われら地域市民
森のささやきが聞こえますか
資源保護と環境保全をビジネスの根幹に
富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社
 
 我が国のコピー・プリンター用紙消費量は年間約2000億枚といわれる。1人当たり年に2000枚使う計算だ。富士ゼロックスオフィスサプライは、その4分の1以上を販売するリーディングカンパニーとしての責任から、森林資源の保護など地域の環境問題への取り組みを経営の柱に据えている。
森林破壊が地球的な問題としてクローズアツプされています。紙を本業とする貴社にとって切実な問題ですね。
 70年代後半になり、森林破壊が地球的な問題として世界各国で取り上げられるようになりました。紙を本業とする当社にとって原料パルプの確保にかかわる重大な問題です。79年の創立以来、常に環境問題に積極的に取り組み、省資源紙、再生紙、中性紙といった商品の開発や古紙の再生利用など業界に先駆けて取り組んできたのも、省資源・省エネルギーという関心事が世間に高まっていた時代の背景を強く認識してきたからでしょう。
古紙再利用への取り組み、成果は?
 資源保護の立場から、古紙を再利用する商品開発には特に積極的に取組んできました。まず古紙の回収を自らの問題として受け止め、90年6月頃から社内で使用した古紙の分別回収が始まりました。この運動はFX(富士ゼロックス)グループ全体にも波及し「FXフェニックス運動」となってそれぞれ社内の古紙を回収する運動を展開することになりました。こうして自社で古紙の回収をするかたわら、大量に消費する当社の顧客の古紙回収のサポートも始めるようになりました。とりわけ省資源・省エネ問題に積極的な東京電力より相談が持ちかけられました。
 「FXフェニックス運動」とのリンクを検討しましたが、いくら量の多い顧客とはいえ1社だけでの回収はコストが高過ぎ、東京電力とともにいろいろ検討を重ねた結果、近隣オフィス街の大手企業にも呼びかけることにしました。賛同する会社も多く、共同歩調でオフィス古紙回収を行うなど、こうして、東京電力とその関連会社である東電環境エンジニアリング及び新井商店と当社の4社が事務局となり、92年から東京・丸の内のオフィス街を町内会に見立てた古紙回収システム「オフィス町内会」がスタートしています。
 
尾瀬の「ブナ植林ボランティア」に社員が参加(1998年10月)
 
 この運動の輪は、その後次第に東京の他の地域や他の都市にも広がり、本年3月末現在159社、282事業所が加入し、毎月722トンの古紙が回収されています。現在、当社のほとんどの用紙に古紙が配合されており、昨年には50%の古紙配合率を達成しました。これは業界初であり、一般的な紙の古紙使用率である32%と比べても非常に高い数字です。
古紙の配合にも限界がありますね。
 そうです。そこで天然林だけでなく植林した木材からも原料を調達する「自ら使う物を自らが育てる」という原料自給の考え方が採られました。破壊されつつある森林の育成という重要な意味も持っています。96年から王子製紙や富士ゼロックスとともにニュージーランドで植林を始めました。1万ヘクタールの地に毎年800〜1200ヘクタールの規模でユーカリを植林し、2004年から10万トン近い収穫が見込まれ、チップに加工され、コピー用紙などの原料になります。伐採後の跡地には継続的に植林を続けていきます。
社会貢献活動も環境がテーマですか?
 99年に創立20周年を記念して植林の意義をテーマとした絵本『森のささやき』(絵・文/葉祥明)を発行し、白然の大切さを子どもたちに伝えています。この絵本は書店で販売し、その収益金は東南アジアで植林活動を行っているNGOなどに寄付しました。1冊の収益金で30本の苗木を植えることができます。1万冊位売れたので30万本の植林ができたことになりますね。この記念出版を機に、2000年から「こどもと環境賞」を設け“木”をテーマにした絵画コンクールも開催しています。
 
社内で集めた使用済みプリペイドカードと切手を「緑の地球防衛基金」へ寄付
 
スリランカの子どもたちへ絵本『森のささやき』をプレゼント
 
 また使用済み切手やカードの「緑の地球防衛基金」への寄付や、毎月従業員から給料の端数の提供を受け、会社からの同額ギフトを加えて環境保全団体や社会福祉団体を支援する制度(グリーン墓金)など、企業市民として環境問題を軸にした活動を会社の規模に応じて無理なく続けていくつもりです。
(取材・文/三上彬)
コラム
 今回取材に協力いただいたのは経営管理部広報チーム長の末広透さんと同部人事チーム係長の小林健雄さん。若い社員2人の熱い環境談義に2時間弱の取材が瞬く間に終わりました。いただいた会社案内や241ページにも及ぶ創立20周年記念誌『たまて箱』にも環境問題に関する記述がぎっしり、中堅会社にしては珍しい22ページにも及ぶ立派な『年次環境報告書』もあり、業種の特性とはいえ環境保全に対する姿勢に並々ならぬものを感じました







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