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さわやか福祉財団活動報告
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活動日記
 
ご支援に感謝して 思恩忌
 
 去る7月17日〜19日の3日間、財団エントランスホールにて思恩忌(しおんき)を執り行いました。思恩忌は、財団活動に多大なご支援を寄せてくださった故人の方々のご恩に改めて感謝し、併せてご冥福をお祈りするもので、例年お盆の時期に行っています。遺贈基金として温かいお心を遺してくださった沢村貞子さんと山路鈴子さん、そして財団活動を初期から支えてくださった五十嵐純さんと吉岡正隆さんの額と生花を飾り、皆でお祈りさせていただきました。
 
News Spot
活動報告 NEWS&にゅーす
地域推進委員をご存じですか?
アンケートまとめ
 
 さわやか福祉財団では、さわやかパートナー(Aコース会員)で財団の活動支援に手を挙げてくださった方々の中から、一定の手続きを経て「地域推進委員」をボランティア委嘱しています。現在全国で103名。「活動テーマも自由、活動方法も自由」であり、財団の直接的な活動、あるいは財団が目指す「新しいふれあい社会づくり」の理念に基づく諸活動をそれぞれ独自に地域で行っていただくことを目的としています。財団発足以来の制度ですが、時代とともに財団の事業も変化しています。そこで、この制度についてこれからのあり方を考えるため、去る3月、地域推進委員(以下「委員」)の皆様へアンケートをさせていただきました。ご回答者数47名。これはその要約で、ご回答いただいた方々への報告ともさせていただきます。
 
(1)財団とのつながりが活動のエネルギーになる
質問 「地域推進委員制度があなたにとってどのように役立っていますか?」に対する回答の一つです。
 回答をお寄せいただいた委員の方にとっては、地域推進委員という役割が自分の活動のエネルギーになり、また地域や関係者からの信頼を一層高めることに役立っているようです。
(2)判断材料が無いのでわからない
質問 「財団運営にとってどのように役立っていると思いますか?」は、答えにくかったようです。この制度の現状をもっと知っていただくよう、財団としても一層の努力が必要と感じました。
 富山市の岡崎さんの活動が参考になるかもしれません。岡崎さんは企業経験と人脈を生かして、NPOさわやか富山の活動を支援して喜ばれています。また、県内でさわやか福祉財団の行事(研修会、サッカーさわやか広場など)があるときは、スタッフとして力になってくださっています。
(3)情報交換や研修の場が欲しい
質問 「問題点があるとすればどのような点ですか?」には、多くの方からご意見をいただきました。この制度と、さわやか福祉財団の組織、事業との関係が曖昧というご意見もありました。もっと積極的に協力したいが、情報や仲間がなく、孤立した存在になっているという感じを多くの方がお持ちのようです。
(4)学校への地域連携の働きかけ・・・20名
質問 「財団の事業で協力したいテーマは?」で希望が一番多かった回答です。以下、テーマとして10名以上希望があったものは次のとおりでした。
 「さわやかパートナーを増やすこと・・・17名」「各地の情報を提供すること・・・16名」「団体の新設・運営・・・16名」「サラリーマンの社会参加・・・13名」「2005年戦略プロジェクト・・・13名」
(5)地域の団体と連携し活動している・・・21名
質問 「地域でふれあい活動を展開する団体の有無。その団体と連携した活動をしているかどうか」については、回答者の半数近くが「団体有り、連携活動をしている」ということでした。連携の内容は、会員紹介、情報提供、ボランティアスタッフとして、理事や運営委員として、など。委員の多くの方が地域に根付く活動をしておられる様子がうかがわれました。
(6)要は本人の気持ち次第
質問 「インストラクターと兼務の可否について」は、「ことさら2つの職名は必要ない」という意見と、「気持ち次第で、使い分ければよい」という意見に分かれました。インストラクターが100名を超え、かなり専門家集団になってきた現状を踏まえ、引き続きの検討課題です。
(7)委員とインストラクターとの連携の場を設けては?
 パートナー募集については目標申告制にしては?
 
 最後に、ご意見・ご要望欄を設けたところ、25名の方がさまざまなご意見を記入してくださいました。
 いずれも貴重なご意見で、大変参考になりました。これからの運営に生かしていきたいと思います。
 
まとめ・・・今回のアンケートにより、回答をいただいた50名近くの方は、ほとんどが自分でも何らかの活動をしながら財団の活動にも深い関心を持っておられることが分かりました。
 その多くの方は、財団のための自分の活動は十分でない、と謙遜されながらもさわやかパートナーとして長年財団を支えてくださっています。もちろん、都合で回答のいただけなかった方々も、パートナーとして財団を支え、『さぁ、言おう』のご愛読者という点では回答者と同様です。
 このアンケートは、地域推進委員制度の在り方だけでなく、さわやかパートナーと財団の関係についてもいろいろ教えられることの多いものでした。ご協力ありがとうございました。
(アンケート担当・丹 直秀)
 
「映画とフォーラムから考える自立と共生の新しい“すまい方”」開催
グループホーム推進グループ
 
 7月号でお知らせしたとおり、グループホーム推進グループ今年度最大のイベント「映画とフォーラムから考える 自立と共生の新しい“すまい方”」が、いよいよ「in 神戸」を第1回として、6月20日(木)神戸朝日ホールで開催されました。
 梅雨空の中、300名を超す入場者があり、映画「ホーム・スイートホーム」を鑑賞のあと、「自立と共生の新しいすまい方」をテーマに、コーディネーター・沢田清方さん(流通科学大学教授)、パネリスト・中村大蔵さん(「園田苑」苑長)、石東直子さん(コレクティブハウジング事業推進応援団)、岩崎洋三さん(神戸大倉山ふれあい住宅入居者)の4名のメンバーでフォーラムが行われ、「これからの新しいすまい方」という考え方に一石を投じることができました。
 また、精神的にも経済的にも自立していく必要があるということを理解していただく一助になったことと思われます。初めてのことでいろいろ反省点もあり、今後各地での開催の折に生かしていきたいと思います。
 各地の開催予定スケジュールは次のとおりです。
●9月15日・・・
愛知県大府市(横山通乃さん〔映画出演者〕出席予定)
●11月22日・・・
群馬県前橋市(堀田理事長出席予定)
●12月3日・・・
宮城県仙台市
●12月10日・・・
広島市
※来年1月に沖縄、2月に松山で予定
 詳細は逐次ホームページ、地元各団体、地元新聞などでもお知らせいたします。ぜひご参加ください。
(鈴木 寿子)
 
第1回 パートナーシップ大賞が決定
企業とNPOの協働推進に向けて
 
 ボランティア活動への関心は着実に高まっていますが、次の大きな課題は勤労者や企業の社会参加の促進です。さわやか福祉財団ではさまざまな仕組みづくりを働きかけていますが、このほど、「第1回パートナーシップ大賞」(さわやか福祉財団後援)が去る6月15日(土)に発表されましたのでご紹介します。
 この賞は、企業とNPOの協働推進を目的に、NPO法人パートナーシップ・サポートセンター(PSC)が準備委員会を立ち上げて、募集・評価方法などを広くはかりながら実施したもので、全国から予想を上回る35件の応募が集まりました。審査委員は学識者を中心とした7名で、財団からは竹谷が参加。現地視察も含めた予備調査、最終審査の結果、次のとおり決定しました。
 
パートナーシップ大賞
「車いすの集配・はこび愛ネット」事業(NPO法人飛んでけ!車いすの会/札幌通運(株))
 
パートナーシップ賞
「こども科学実験教室」事業(NPO法人発見工房クリエイト/オンライン自然科学教育ネットワーク実験室/アジレント・テクノロジー(株))
「環境アニュアルレポート共同企画」事業(NPO法人環境文明21/日本電気(株))
「チャリティークリスマスカードによる紛争・被災地域の子ども支援」事業(NPO法人子供地球基金/三井住友海上火災保険(株))
「おかし工房パンドラのお菓子販売」事業(NPO法人パンドラの会/(株)デンソー)
「だれもが楽しめる『街づくり』」事業(NPO法人自立支援センターフィフティ/イオン下田ショッピングセンター)
 
 企業の社会貢献活動そのものの表彰はいくつかありますが、企業とNPOとのパートナーシップに注目し「協働事業」を表彰するのは今回が日本では初めての試みです。PSCではこの結果を事例集としても編集・発行する予定です。こうした表彰活動や事例紹介などにより、多くの活動が推進されることを期待しています。
(お問い合わせ→「PSC」 TEL052−762−0401)
(竹谷 隆)







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