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さわやか福祉財団活動報告
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活動日記
 
 新年度に入ったこの時期は、各種報告や態勢づくりも一段落し、いよいよ具体的な事業に拍車が。現在スタッフは事務局長以下58名。そのうち29名がボランティアの方々ですが、補助業務にとどまることなく、各事業の中で大車輪の働きです。先日、デンマーク在住のさわやかパートナー・中口和巳さんが事務所を来訪、現地の情報をいろいろと教えてくれました。同国の小学校と故郷和歌山王子小の子どもたちとの交流プログラムを進めているところだそうです。ふれあいの輪が世界に広がっています。
 
News Spot
活動報告 NEWS&にゅーす
組織づくり支援グループ
“時間通貨”をコンサートで表現
さわやかハートフルメッセージ&コンサート
2002年3月25日(月)於・中央区中央会館
 
 桜の花が咲く暖かい陽気の中で、財団法人住友生命社会福祉事業団の補助事業による「さわやかハートフルメッセージ&ハートフルコンサート in 東京」を開催しました。
 今回のテーマである「ふれあい支え合いのきっかけづくり“時間通貨”」を、「心のムラおこし・マチおこし」の起爆剤となって日本全国で活動を展開している『劇団ふるさときゃらばん』の表現力を借りて理解してもらおうという趣旨のもとに企画したもので、東京・中央区の中央会館には総勢587名の方々にご参加いただきました。
 
劇団ふるさときゃらばんの時間通貨寸劇で大笑い
時間通貨でふれあいのきっかけづくりを
 第1部の「さわやかハートフルメッセージ」では、堀田力理事長から「時間通貨は、私たちみんなが持っている感謝の“心”をカタチにする表現手段」と、時間通貨の目的や世界・国内の時間通貨のさまざまな事例を、スクリーンにスライドを映しながら説明。また、財団スタッフによる寸劇も行われ、時間通貨のやりとりの様子もわかりやすく表現されました。
 第2部の「さわやかハートフルコンサート」では、『劇団ふるさときゃらばん』が農村や漁村の地域住民や大都市に暮らすサラリーマンとその家族たちの様子を歌と踊りで表現。コンサートの途中には堀田理事長と劇団の寺本建雄さんのトークや、劇団員による時間通貨をテーマにした3つの寸劇も。また会場の参加者の方もステージに上がり会場が一体になって「とるに足りない人生だけど」を歌う場面もあり、生バンドによる演出も加わって笑いあり涙ありのコンサートとなりました。
 第3部の「さわやかハートフルチャレンジ」ワークショップでは、希望者を対象に「時間通貨体験ゲームキット」を通して、近隣助け合いのきっかけとしての“時間通貨”を体験していただきました。小学生から高齢者まで幅広い年齢層の方々72名が参加され、世代を超えた交流が生まれました。
 “時間通貨”は、割合簡単に始められ、地域の様々な人々のふれあいをいっそう深めるとても楽しいものです。今回のイベントに限らず、財団では、地域支え合いのきっかけづくりの一環として積極的に各地で“時間通貨”の普及啓発に努めていく方針です。ご興味のある方は、ぜひ財団までお問い合わせください。
(猪瀬 泰志)
 
財団スタッフも熱演!(上)。観客も壇上へ。劇団ふるさときゃらばんの歌声が心に響く(下)
 
渉外
高齢化世界会議に出席 マドリード
アジアNGOワークショップを主催
 
 国連主催の「第2回高齢化に関する世界会議」が、4月8〜12日にスペイン・マドリードで行われました。現地には150か国以上から4000名(NG0350団体)が集まり、NGO会議に続き、政府間会議が並行して開催されました。日本政府と連携しながら、高齢社会NGO連携協議会(高連協)も名を連ね、代表を務める堀田力理事長と樋口恵子さん(高齢社会をよくする女性の会代表)他27名が参加したものです。
 
 アメリカの全米退職者協会(AARP)のワークショップで、樋口さんは、改革に挑戦する高齢者女性について演説。堀田理事長は、介護保険法・NPO法制定のため、1万人市民委員会等の市民の提言活動を紹介。併せて、高齢社会問題解決のためアジアの人々にネットワークを築こうと呼びかけ、大きな共感を呼びました。
 当方としてのハイライトは、現地で急遽開催することになった「アジアワークショップ」です。4日の現地夕食会で、かねての堀田力の持論であるアジアへの呼びかけを、ワークショップ形式で行おうと急遽設定しました。
 
大成功のワークショップ!
アジアでのネットワーク促進を
 
 テーマは「アジアの高齢化について、日本の経験を分かち合おう」。樋口グループ、堀田グループに、朝日新聞・川名紀美論説委員、読売新聞・服部真次長と役割分担し、まずは会場確保と参加者への広報を重点にして、河合和さん、AARP溝口弘美さんの努力で会場が決まりました。呼びかけは6日よりアジア人主体に全員でビラ配り。そして、いよいよ8日午後の当日、会場には20か国100名近い方々が参集してくれました。
 堀田理事長は、「経済成長と福祉の充実とを同時並行で達成しよう」「政治家・行政官・企業・有識者・国民の方々は、たとえ公的介護保険があったとしても、心を支えるNPOの活躍なしには、高齢者は幸せになれないことを理解してほしい」「アジアのネットワークをつくろう」等と演説。樋口さんは「高齢化は社会制度を再構築するチャンス。ネットワークを推進し、国連、自国の政策決定のプロセスに女性が参加しよう」と演説。それに対して参加の中国・韓国・香港・フィリピン・インドネシア・アメリカ・イギリス・アルメニア等10か国の人々からの積極的な発言がありました。
 特に、東アジアの人々は、自立が大切なテーマと考えます。発展途上国の方々にも発言の場を提供でき、ネットワークにも結びつきました。当夜は、その成功を祝し皆で痛飲し楽しんだというおまけつきでした。まさに「為せば成る」を実感したスペインでの1日となりました。
 
官民一体となって心豊かな高齢社会づくりを
 後半の政府間会議で採択された「政治宣言」では、「高齢化のもたらす課題に対応し、すべての世代のための社会を実現する」「社会・経済政策に、高齢化を取り組む。高齢者の社会参加を促進し、高齢者の力を活用する。年齢差別を撤廃する」「政府は高齢者の基本的サービスを提供する第一の責務を負う。このため自治体・企業・NGO・高齢者団体・高齢者・家族の連携が必要」と発表しました。
 高連協では、今年5月から、これらの参加国の方々と情報のネットワークづくりを開始します。日本からもさまざまに世界に向けて情報を発信していきましょう。
(和久井 良一)
 
ご支援ありがとうございます
 新しくさわやかパートナーにご入会いただきました皆様、ご寄付いただきました皆様をご紹介致します。
(敬称略・各50音順)(2002年3月9日〜3月31日受付分の方)
 
さわやかパートナー 個人(48名)
北海道 鳥海優子 神奈川 奥眞
平賀貴幸 加藤照雄
山形 大谷博 金子ひろみ
埼玉 佐瀬義郎 川尻せつ子
千野ふみえ 白川ツマ
戸澤郁子 鈴木洋治
長森国修 中村俊也
前澤恵子 那和幸子
前田邦博 濱田敏明
町田逸子 渡辺香子
ムカイジョフミヨ 長野 筒井庸子
吉田とく子 新潟 小池ふさ
千葉 井上俊雄 岐阜 纐纈光子
今井八重子 滋賀 佐藤良治
大和田明男 京都 和田弘子
鈴木岳人 大阪 山口勝之
橋イネ 兵庫 加藤勇美子
東京  イチカワエミコ 愛媛 羽生由美
伊藤公雄 福岡 藤村節子
岩崎公 大分 木ノ下素信
川尻富士枝 後藤栄一郎
木下勝弘  
クボサチコ
サクライヨウコ
唯根優子
平林洌
松本幾代
さわやかパートナー(法人・団体等)9件
NPO法人 在宅健康チェックネットワーク NPO法人 高槻まごころ
NPO法人 在宅支援グループみんなの手 NPO法人 たすけあいほっとライフ小川
埼玉県宅地建物取引業協会 越谷支部 NPO法人 被災地障害者センター
埼玉相互住宅株式会社 株式会社 福祉村
株式会社 サンフォーレ  
永続基金(1件)
小宮 三郎
一般ご寄付(10件)
株式会社 アシード情報システム 東京海上火災保険株式会社
アメリカンファミリー生命保険会社 東京労働者福祉協議会
伊藤 良夫 日本健康麻将協会
茨城県社会福祉協議会 社団法人 日本プロサッカーリーグ
藺牟田 忠男 ライオンズクラブ国際協会
財団職員寄付(1件)
さわやか募金箱







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