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Monthly Report
さわやか活動日記(抄)
〈2002年2月1日〜2月28日〉
 
地域たすけあい研修会
東京 網走 フォローアップ研修会を開催
神戸では時間通貨研修会に50名が参加
組織づくり支援グループ
 
【2月9日】
 ペアーレ神戸にて、地域通貨(時間通貨)研修会を開催し、関西を中心に各地から約50名が参加した。時間通貨を取り入れた近隣での助け合いをテーマに、実践グループからの事例発表、ゲームでの体験の後、分科会での意見交換を行う。
 地域通貨(時間通貨)といっても、その仕組みや事情はさまざまだが、今回は1日という短時間で、広範囲にわたる内容を盛り込んで行った。今後地域で実際に進めていく上での課題解決など、細かなフォローの方法を財団で検討し、今後の事業につなげていきたい。最後になりましたが、当日講師としてお世話になった皆様、ありがとうございました。
(松宮)
【2月23日】
 日本自転車振興会補助事業として、「地域たすけあい研修会 in 網走」を網走市文化交流センターにおいて開催。46名が参加。実施団体は地元のボランティア団体「虹の橋会」が行った。講演は網走市における介護保険の現状について市介護保険部次長神内義光さんから明快な現地の事情説明があった。また、ケアサービスはまなす代表取締役本間美智子さんは介護をする人々の本心に潜む問題について熱のこもった話をいただいた。NPO事業サポートセンター事務局長田中尚輝さんからは介護保険施行下における助け合い、市民参加とボランティアの重要性について講演。
 午後の分科会は3グループに分かれて行われた。地域のふれあい、助け合いづくりについてインストラクターの米山孝平さんと鍵政弘子さん、市民助け合い団体の設立については田中尚輝さん、近隣助け合い活動と地域通貨についてはインストラクターの齋藤達さんと地域推進委員の皆川忠義さんらの助言によりそれぞれ活発な意見交換が行われた。これから立ち上がる団体がとても楽しみ。
(猪瀬)
【2月26日】
 東京フォローアップ研修会をKKRホテル東京で行った。主に北海道、東海、関東・甲信越ブロック内の対象者の研修であった。
 新設希望の参加者は11名。午前中にそれぞれの疑問や課題点を発表してもらい、それに沿って「ミニデイサービス・宅老所」「団体の新設ノウハウ」「その他(団体活動の入門編)」と3つの分科会を設け、午後は学習を深めた。「ミニデイサービス・宅老所」の分科会には、既に、拠点も確保しているという方の参加もあり、どうずればスタートできるのかということを、開所を阻む問題点は何かという点から具体的に考えていった。
(八谷)
 
北海道・東北・関東甲信越
3ブロック合同のインストラクター研修会の開催
草の根推進プロジェクト
 
【2月26・27日】
 インストラクター候補者研修会が去る1月16・17日九州ブロックを福岡市で、1月30・31日東海・北陸、近畿・中国・四国ブロックを大阪市でそれぞれ開催されたのに続き、今回、北海道、東北、関東甲信越ブロックのインストラクター候補者研修会が2月26・27日、東京・大手町のKKRホテル東京で開催された。
 北海道、宮城、福島、山梨、埼玉、東京、千葉、神奈川から11名の候補者研修が地域たすけあいフォローアップ研修と並行して実施され、フォローアップ研修での新規立ち上げの参加者との意見交換、候補者同士のロールプレイ、先輩インストラクターからの指導など熱心に受講された。
 九州ブロック、東海・北陸、近畿・中国・四国ブロックですでに受講済みの15名の候補者と合わせて、総勢26名の候補者が、3月14日〜16日の東京・大森での最終仕上げの研修会を経て、最終日に堀田理事長から委嘱状が渡される。
 2002年度は総勢100名の体制で全国各地での活動に期待したい。
(米山)
 
品川区介護保険制度推進委員会に参加
自治体プロジェクト
 
【2月22日】
 品川区介護保険制度推進委員会。介護保険は順調に推移している。区の介護保険事業予算が2001年度118億0600万円、2002年度予算案132億4300万円となり、14億3700万円(12%)増である。自治会委員より「大幅な増加で、我々も求めるサービスをよく考えよう」、また和久井は「高齢人口が増加する中で、介護予防生活支援で地域で高齢者を支え、対象者が増えないようにすることが、共に幸せになる」と発言。医師会委員からは「今よりもネットワークを組んでいこう」と発言が続いた。
(和久井)
 
JAが「さわやかさん」に関心
マッチングソフトで地域協同も
平塚市 「市民が主役」 ワーキンググループ活動報告会に参加
地域協同推進プロジェクト
 
【2月5日】
 平塚市、花水公民館で行われた花水地区ワーキンググループの活動報告会に参加。既報のとおり、平塚市は神奈川県の地域福祉支援計画モデル都市の一つであり、市としては当財団のノウハウなども活かしながら、昨年7月からこの花水地区などをモデルに地域福祉計画づくりへの準備を進めている。その一環としてこのワーキンググループは、公募で参加の地区住民約30人が3グループに分かれ、ワークショップなどの体験を経ながらそれぞれのグループが独自のテーマで安心して暮らせるまちづくりへ取り組んできたもの。新しい地域福祉では、「市民が主役、行政が脇役」。報告会は、参加者とのやりとりも活発で、市民に任せるとすばらしい活動が生まれるというモデルを見せてもらった気がした。
(丹)
【2月7日】
 JA全中訪問。JA全中地域振興部では、当財団が開発したふれあい活動のマッチングソフト「さわやかさん」について、農協の助け合い活動にも大いに役立ちそうだとかねて関心が深く、この度組織の情報誌を通じて全国のJAへPRしてくださることになった。各地のNPO・草の根団体とJAが、「さわやかさん」を通じて地域協同を実現・・・というようなことが現実味を帯びてきた。
(丹)
【2月28日】
 長野市で「地域協同推進フォーラム in NAGANO」開催(P48〜参照)。
(三輪)
 
社会人・学生に向けて時間通貨ワークショップ
「ふれあい手帳」の活用状況について 西初石
社会参加システム推進グループ
 
【2月3日】
 明治学院大学ボランティアセンター、松下電器産業、国際理解教育情報センターのパートナーシップによる市民カレッジの講師として15名の社会人・学生向けに時間通貨ワークショップを開催。グループ「だんだん」他のビデオを観た後に、助けられ・助け上手ゲームを実施した。参加者の皆様には興味深く取り組んでただいたが、鋭い指摘もいただいた。以下参考までに記す。(1)心と心をつなぐ興味深いゲーム・利子を生まない、使わないと意味がないという点がおもしろい、(2)世代間交流の橋渡しになるかもしれない、(3)経済的な活性化ではなく、別の意味でのそれがイメージできる、(4)プライベートな部分では使いにくいのでサービスを絞った方がよい、(5)世代が異なればやってほしいことも異なるのでそれを意識したほうがよい、(6)コーディネーター役の育成が必要・コミュニティーセンターなどを中核にすえれば、使いやすいし、理解されやすいのではないだろうか。
(蒲田)
【2月16日】
 千葉県流山市西初石地区地域教育委員会に出席。この委員会は、学校と地域が協力して、児童生徒の健全育成を行っていこうというもの。西初石小学校・中学校、流山高校の3校と西初石地区の保護者を中心とする住民で構成されている。2001年度の取り組みとして、さわやか福祉財団の「ふれあい手帳」を活動のきっかけにしようと「ふれあい運動」を展開。その結果報告を受けた。現在は、ふれあい手帳は小学校で配布されている。地区住民約460世帯にアンケートを実施した結果、活動を積極的に行っている児童は約2割とのことであった。この内容をみると、親の多くが、かかわりはあくまでも子どもの判断に任せたいと考えていることがわかった。そこで、子どもの心を育てるためには、意識的に子どもにかかわっていくことが必要であるという確認をして、もう一度親の意識を高め、継続してこの活動を進めていくことが決められた。
(有馬)
【2月16日】
 東京・中野区教育会館で、ふれあいボランティア教育研究会を開催。50人定員のところ事前の参加申し込みが大変少なく、研修会が始まるまで不安であったが、結局、事例発表者2人、講師1人、スタッフ2人、指導主事1人を含めて、計20人のこぢんまりした研修会となった。時期の設定、PRのやり方などに大きな課題を残した。ただし内容的には、数日後、参加者の方から大変参考になったし、持ち帰った資料を学校関係者に配ったらとても喜ばれたとの情報が寄せられた。
(川尻・有馬)
【2月18日】
 第2回手紙による心の交流事業プロジェクトチーム協議会が財団会議室で行われた。全国からのプロジェクト委員6名、財団スタッフ6名にオブザーバーとしてJA全中田川氏を加えて、2002年度版冊子『おじいちゃん、おばあちゃん元気かな・・・』の校正作業を行った。子どもたちが冊子を見て、手紙を書く意欲を起こし、手紙の書き方がわかるものにしたいと、委員の方々から様々な意見が出された。冊子の完成が楽しみである。
(悪原)
【2月度】
 今春の「サッカーさわやか広場」は2会場、4月13日のグリーンヒルうらわ(さいたま市、協力Jリーグ浦和レッズ)と、4月28日豊仙苑(静岡県磐田郡、協力Jリーグジュビロ磐田)に決定した。両施設とも昨年から開催を熱望していたもので、ご支援をお願いしたJリーグクラブも過密スケジュールの中、快諾していただき開催が決定。ご協力に感謝する次第です。
(吉田旭)







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