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情報誌「さぁ、言おう」 2002年5月号

 事業名 高齢者のためのボランティア普及啓発活動
 団体名 さわやか福祉財団 注目度注目度5


ふれあい助け合い 東西南北
さわやかインストラクターから
 
 全国でふれあい・助け合い活動についてアドバイスを行うさわやかインストラクター。そんな皆さんから活動の状況や個別の課題、心温まるふれあいエピソードなどを寄せてもらいます。
 
地元の小学校と積極的に交流
さわやかファミリーサポートセンター(愛知県)
丹下 多栄美
 
 現在、私には団体の在宅福祉サービス活動の他に力を入れてることが3つあります。それは学校への支援と、福祉のまちづくり、そして時折の講演です。
 もともと中学校の教員であった私にとって、退職後もやはり学校や子どもたちは気になる存在ですし、現場の苦労もわかっているつもりですから、できる範囲で支援させていただこうと、一昨年から地元の小学校の「総合的な学習の時間」やボランティア活動などのニーズに合わせて、「ボランティアクラブ員の受け入れ」「介護の授業」「地域の高齢者と子どもたちの交流」「菊作りの指導」などに取り組みました。
 また、地元木曽川町の福祉のまちづくりについては、施設などハード面は行政の尽力によって充実してきましたので、ソフト面における住民の主体的な参画を進めようと、行政・住民協働による「福祉のまちづくり」を目指し、ネットワークの構築に努力しているところです。
 講演は農協や行政からの依頼で時々出かけますが、参加される方は50〜60歳代の女性が多く、皆さんご自分の老後の問題を真剣に考えていらっしゃいます。私にとっても、21世紀の高齢社会において、たとえいくつになっても自分らしく生きていくための心構えや方法を、参加者の皆様と一緒に勉強させていただく貴重な機会になっています。
 最近は、介護保険制度の内容や保険サービスの利用の仕方を説明するとともに、家族に過重な負担をかけないためにはサービスの賢明な利用が必要であり、それがまた家族にとっても介護される側にとっても幸せにつながるということをお話しさせていただいています。
 こんな私の第二の人生は、題名に惹かれて買い求めた堀田力氏の著書『再びの生きがい』との出会いから始まりました。辛いことや迷うことがある時はいつも、この出発点に戻っては解決への道を探します。これからも「ふれあいの芽」が育ち、花が咲き、実が結ぶよう、精一杯活動を続けていきたいと思っています。
 
100人の利用者・協力者へアンケートを実施
NPO法人 まごころサービス福島センター(福島県)
須田 博子
 
 さわやかインストラクター候補期間中の研修会では、全国各地でふれあい社会づくりに携わる団体・組織の方々とたくさんの出会いがありました。研修中、その地域密着型のNPOの活動から見えてきた事を組み立てて、私たちの明日の活動につなげる構想をイメージしていました。まず(1)理論より実践、(2)実現への努力、(3)会員の協力、(4)利用者のニーズ把握、(5)既存事業の展開、そして(6)他機関とのネットワーク等々。ミニ・デイサービスと移送サービスの助け合い事業はこうして輪を広げることができたのです。楽しいね、助かるね、とうれしい笑顔が活動の励みとなっています。
 去る2月に地域の実情に合ったニーズの即応性や創発性を考慮しながら、今後の事業展開に生かすことを目的に100人の利用者・協力者ヘアンケートを実施しました。これから受けてみたいサービスの上位は、(1)配食サービス(夕食)、(2)身近な介護相談(介護保険)、(3)ケアハウス(一人暮らし)の順。生活者として地域高齢者の視点を見失わず、介護保険と助け合い事業をどうNPOの立場で役割を果たしていくのか課題だと思っています。
 また、協力会員への活動意識調査では、無理なく継続していくための自己コントロールや成長で、人の役に立つ喜びや助け合いによる地域ケアへの関心度が高く、改めて活動の動機などを確認することができました。しかし一方で、介護技術の未熟さや担い手育成、事務局運営のレベルアップも浮き彫りにされました。加えて当地の市民互助団体の拡大が切に望まれています。本年の事業にしっかりと組み込んで、一生懸命取り組んでいきたいと考えてす。「困った時はお互いさま」の気持ちを、人として素朴に行為で示すことの意味やすばらしさを実感する日々です。利用者の方から「あなたが来てくれてほっとします」「心配がなくなりました」「気楽に頼めて安心です」「次回を待っています」などと、定例会で訪問時の現状とともに協力会員(実働100人、1人月/平均15時間活動)の口から直接伝えられ活動時間も日増しに増えています(助け合い約600時間/介護保険1300時間)。心のケアを重視し、利用者の意向に添ったサービスで信頼関係が深まっていくことや、会員自らの意識変革は、発足10年の歳月を物語るのでしょうか。
 見ず知らずの入を受け入れ地域縁となって「心でつながる社会」、これこそ私が真に求めてやまない活動の原点のような気がするし、生きる喜びでもあると思っています。
 
柔軟な対応こそが命
地域たすけあいサービス青空(北海道)
鍵政 弘子
 
 「本当にありがとうございます。40年ぶりに初めて夫婦2人で外出できました」「これまでは何事があっても、どちらかが出かけ、一方が子どもをみていました」
 最近、この夫婦が「主人の兄が、明日あさって、という状態なのです。ものすごく世話になったので、どうしても夫婦2人で行きたいが、障害の重い子どもがいて置いて行けないし、連れても行けないので・・・」と、白糠町の介護支援センターに相談したところ、それなら「地域たすけあいサービス青空さんなら何とかなると思うから相談してみるといいよ」と助言してくれたという。
 すぐに、お宅に伺い、子どもさん(といっても40歳の男性です)に会ってみる。ほとんど眼が見えず、言葉もなく、オムツの状態である。でも、お母さんに素直に甘えているやさしい子である。「いつでもお電話ください」と、帰って来た。
 当然のことながら、サービスが先で手続きは後。でも、こんな時のために「地域たすけあいサービス青空」がある。「困ったときにすぐに助けてもらえる柔軟な組織が欲しいね」「助けることも、助けられ事もできたらいいね」と1999年5月にスタートして3年である。
 介護保険の対象にはならなくても、生活するには必要なサービス内容がたくさんある。会員一同、心のふれあいを第一に、かゆいとこに手が届くような活動をモットーにして、利用者の要望に応えてきたと自負している。しかし、地域に入れば入るほど、まだまだ、行き届かないことが見えてくる。超高齢の一人暮らしが多く、夜が心配。栄養面も考えた食事をしているだろうか。足腰が弱って外出を控え、家に閉じこもっていないか、などなど。「青空」が体力をつけ、ふれあいグループホームや配食サービス、ミニデイサービスなどができれば少しは解消される。だが、現状ではもう少し時間がかかる。一つの団体があれこれと手を広げることも必要だろうが、住み慣れた地域に「たすけあいの組織」がたくさんできる事が一番。そのために、さわやか福祉財団が応援してくれる。
 釧路市と網走市で「地域たすけあい研修会」を開催することができた。何とか、この機会にグループが立ち上がることを願っていた。その網走での研修会終了後に、実行委員の皆さんと「自分たちのやりたい活動内容でいいのだよ」と話し合い、講師で入られたNPO法人NPO事業サポートセンター事務局長・田中尚輝さんの後押しもあって、早速、新しい団体のNPO法人取得に向けて動き出すことになった。釧路の研修会でも、一歩踏み出す勇気があれば、団体ができそうな手応えを感じた。再度、フォローを重ねて仲間を増やし、安心して暮らせる社会になるように行動していきたい。







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