トダテの取り付け
トダテは船尾部分です。角度(コロビ)を確認し、ツカセで仮止めします。
トオリクギで取り付けます。
角度(コロビ)の求め方
角度はヒラキ、ネセルともいい、求め方はミヨシやタナイタの場合も同様です。トダテは1尺に対し、6寸5分のコロビです。
スミツボを使って、トダテの先端から糸を垂直に垂らします。
サシガネで、先端から1尺の位置に印をつけます。
印から糸に直角にサシガネを当て、印と糸までの長さが6寸5分になるようにトダテの角度を調整します。
ミヨシの取り付け
ミヨシは船首部分です。
コロビを確認してツカセで仮止めし、左右のぶれを調節して中心線を合わせます。トオリクギで取り付けます。
接合部
ミヨシは1尺に対し、7寸7分5厘のコロビです。ミヨシの形は、ムダマと接する位置で幅3寸3分、先端にいくにしたがって少し広くします。(ふつう5分広くします。)
接合部分は、ムダマに8寸くい込ませます。これをツギテといいます。
トオリクギで取り付けます。
両ツバノミで釘穴を開けてから打ちます。
ダイノセ(儀式)
ムダマにミヨシとトダテを取り付けた段階で、日を選んで、ダイノセを行います。
天井や壁からツカセでツッパリをかけて固定します。これが船の基礎部分となり、以後の作業の要となります。
船大工が主催し、唱え事も船大工が行うのが古い形ですが、今回はダイノセと、完成後のダイオロシは神職に依頼して行いました。
船大工を中心に、船主、親族が集まり、御神酒を供え、作業の無事を祈ります。
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