釘を打つ
ツバノミで開けた穴に船釘を打ちます。
オトシクギを使います。
オトシクギ
打ち込みやすいように、たたいて少し湾曲させます。クギシメを使って奥まで打ち込みます。
埋め木
ダメ穴を木片で埋めます。
仕上げ
チョウナで余分な所を削って平らにします。この後、全体にカンナをかけて整えます。ムダマの完成です。
船大工の技術「継ぎ合わせ」
2枚の板の間に、船釘を通して、1枚の板にする技術です。
(1)スリアワセ(擦り合わせ)
2枚の板を仮止めして、トオシノコでこすります。隙間をなくし、密着させます。
(2)ダメキリ
片方の板に、船釘を差し込む溝(ダメ)を掘ります。
(3)釘の通り穴を開ける
両ツバノミで、船釘を通す穴を事前に開けておきます。
(4)キゴロシ(木殺し)
会わせ面をたたきます。木の繊維が水を吸って膨張し、より密着します。
(5)釘の通り穴を開ける
両ツバノミで開けた穴に、再度片ツバノミを通します。穴の位置を確認し、通りを良くします。
(6)船釘を打つ
事前に開けた穴に、オトシクギを打ちます。クギシメを使って、しっかり打ち込みます。
(7)埋め木をする
ダメを木で埋めます。大きめに切った木片を入れて、余分なところをチョウナで削ります。
(8)仕上げ
カンナをかけて完成です。
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