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資料4
 
ホスピスナース養成研修 研修事項
 
研修目標
第一段階
1)ホスピスマインドの習得:ホスピスとは・・・(温かいもてなしを理解できる)
第二段階
2)患者の苦痛の的確なアセスメント、および苦痛の緩和の具体的な看護援助技術を学ぶ
 身体的な快適さの提供・ADLの拡大・QOLの向上
3)患者心理の理解
 死に至る過程での心理・安らかな死を迎えるための援助
4)家族の悲嘆のプロセスヘの適切な援助
第三段階
5)プライマリーナーシングの実践
 症状コントロール・スピリチュアルケア・家族の援助・チームアプローチ ストレスマネージメント
6)ホスピスケアにおける看護の役割を認識し、チーム医療を効果的に実践できるような役割を果たす
第四段階
7)ホスピスに関わる看護師の継続教育に関わり、ホスピスの質の改善や向上に貢献する
 
研修指導者
 研修指導は、日々の担当看護師が行う
 研修責任者は主任看護師
 
オリエンテーション
 研修オリエンテーションは初日に、看護部長が行う
 施設構造・看護体制・患者紹介は病棟師長あるいは主任が行う
 研修生と師長・主任とで、研修の目的、目標について話し合いを持つ
 
研修内容
 
1週目 病棟の流れの把握
  患者へのケアに当日担当看護師と共に参加する
  週末に各自の研修目標にそった患者2名の選定
2週目 主として関わる患者2名のケア目標をもち意図的に関わる
  週末に研修の中間評価
3週目 主として関わる患者2名のケア目標をもち意図的に関わる
  夜勤研修の組み入れ 夜勤の体験をする中で夜間帯の患者の状態を把握する
  最終週としてホスピス全体の疑問解決に向け行動する
週末に最終評価
 
研修記録
 所定の記録用紙に毎日記録し提出
 師長・主任・その日の担当看護師がサインする
 
研修評価とまとめ
 各週の終了日(金)に看護部長・師長・主任と面接
 研修の評価、質疑応答
 最終日前日までにホスピスナース養成研修のまとめを提出し、面接に望む
 
研修方法
1週目
 当日担当者が、本日受け持つ患者の問題点、ケアの注意事項について説明する
 1週目の単独行動は控え、担当者と共に動く
 研修終了時間に本日の疑問点解決のためのディスカッションを行う
 1週目の最終日に、2週目以降受け持つ患者を決定する
2週目〜3週目
 朝の申し送り後に本日の行動目標について自ら発表する
 夕の申し送り前に担当看護師に本日の報告をし、出来れば申し送り、記録もする
 夜勤の研修を行う場合は3週目に計画する
 経験項目の未修部分をチェックし意図的に経験する
 
注意事項
 チームアプローチ及びプライマリーナーシングの実践に支障のないよう、相談・報告は怠ることのないよう留意する
 専門職業人であるという自覚のもとに、責任と誠意のある対応をする
 
資料5
 
緩和ケアナース養成研修スケジュール
 
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