Q. スエズ運河とは?
A. スエズ運河は全長約163キロメートル、紅海と地中海を結ぶ世界最大の水平式運河です。フランス人フェルデナン・ド・レセップスが総責任者として安政5年(1858)に着工てから、明治2年(1869)まで10年以上の年月をかけて建設されました。喜望峰回りのルートに変わって誕生したヨーロッパとアジアの“夢の掛け橋”でしたが、その企画から完成後の維持にいたるまで、イギリス、フランス、トルコ、その他の国々も含めて、様々な問題を抱えていました。現在は国連の仲介もあり、昭和31年(1956)にエジプトが国有化して管理しています。
運河は、単線の線路と同じ仕組みになっていて、行き違うことが出来なくなっています。運河を通過するときには、艦船、客船、コンテナ船の順で船団を組んで運河に入り、途中に作られた場所ですれ違います。
《スエズ運河データ》
全長 |
: |
163km |
幅 |
: |
300m |
許容喫水 |
: |
17.63m |
運河の構成 |
: |
スエズ港−ティムサ湖−グレイトビター湖−リトルビター湖−アレキサンドリア港 |
平均所要時間 |
: |
12〜18時間 |
通航料 |
: |
スエズトンで計算(遮浪甲板以下の容積を全部加算したトン数で、総トン数より2割方多い)(飛鳥はus$137,000) |
1日あたりの往復可能船数 |
: |
約80隻 |
Q. キール運河とは?
A. キール運河はドイツ北西部、シュレースウィヒホルシュタイン州を横断して、北海とバルト海を結ぶ人工水路です。明治20年(1887)〜明治28年(1895)に建設され、明治40年(1907)〜大正3年(1914)にかけて拡張されました。当時は主に戦略上の目的から開設されたドイツの国内水路でしたが、2つの公海を結ぶ通商の要路として、ドイツが一方的に開放していました。第一次世界大戦後ベルサイユ条約によって国際化され、ドイツと平和関係にあった全ての国の商船と軍艦に開放されました。
昭和11年(1936)11月、ドイツはベルサイユ条約規程を一方的に破棄しました。第二次世界大戦後は、ドイツを占領した連合国はドイツに対し公式の見解を表明してはいないため、運河が今日も正式な国際運河の地位にあるかどうかは明らかではありませんが、現実には、ドイツによって全ての国の船舶に開放されています。
運河として有名なパナマ運河、スエズ運河と合わせて、世界三大運河と言われることもあります。
《キール運河データ》
全長 |
: |
98.7km |
幅 |
: |
103m |
深さ |
: |
11.3m |
通航料 |
: |
us$11,000(飛鳥) |
Q. フィヨルドって何?
氷河が削られていく様子
A. フィヨルドとは、ノルウェー語で「内陸部へ深入り込んだ湾」という意味があります。ノルウェーの北海沿岸の海岸線は複雑に入り組んだ地形を見せています。
100万年以上も前の氷河期に、この地帯を覆っていた氷河が溶け、そのあとに出来たU字型の深い谷に海水が浸入してできたものです。
このような地形はノルウェーの他にもグリーンランド、アラスカ南部、アイスランド、チリ、ニュージーランド南部など世界中にありますが、ノルウェーのフィヨルドはその規模や大きさでは、他とは比べものにならないほどです。なかでも世界で最も長く、最も深いフィヨルドはソグネフィヨルド(Sognefjord)。長さは204Kmにもおよび、深さは沿岸にそびえ立つ山々の高さに匹敵し、最も深いところでは1350mにもなります。また、標高1500m級の山々に囲まれたガイランゲルフィヨルド(Geirangerfjord)、なだらかな山々に囲まれたハダンゲルフィヨルド(Hardangerifiord)、巨大な岩に挟まれたリーセフィヨルド(lysefjord)とあわせて、四大フィヨルドと呼ばれています。
フィヨルドを見ることが出来る北欧クルーズのベストシーズンは、6月から9月にかけてで、世界中の客船が北欧クルーズの醍醐味を味わいに訪れます。
Q. パナマ運河とは?
A. パナマ運河は全長約80キロメートル、ガツン湖を越えてカリブ海と太平洋を結ぶ、水門により水位を調整する閘門式の運河です。閘門とは、両端に二重のゲートを持つコンクリート製の箱のようなもののことです。狭い運河を、ディーゼル機関車に引かれて水門に入っていくのと同時に後部の水門が閉じられます。次の閘門との高低差を調整しながら進み、3つの水門を約8時間かけ通過します。水門を開閉することによって、まるで船が階段を昇っているような感覚です。
《パナマ運河データ》
全長 |
: |
80km |
運河の構成 |
: |
大西洋−クリストバル港−ガツン閘門−ガトゥン湖−ゲイラード水路−ペドロ・ミゲル閘門−ミラフローレス湖−ミラフローレス閘門−バルボア港−太平洋 |
平均所要時間 |
: |
12〜18時間 |
通航料 |
: |
バラスト・ネット・トン(空荷の場合)当り us$2.04 |
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カーゴ・ネット・トン(積荷有りの場合)当り us$2.57(飛鳥はus$80,000) |
優先順位の保証金(必ずその日に指定通りの番号で通過できるためのもの) |
|
: |
1トンにつきus$23 |
平均所要時間 |
: |
9時間 |
1日あたりの
平均通過船数 |
: |
33隻 |
飛鳥・世界一周のいろいろデータ集
総航海距離 |
: |
横浜〜神戸 32,767マイル(60,684Km) |
総航海時間 |
: |
横浜〜神戸 80日3時間30分 |
寄港地数 |
: |
22ヶ国31港(うち初寄港地10港) |
航海最南端緯度 |
: |
シンガポール沖 |
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4月14日2時 南緯1−08/西経103−44 |
航海最北端緯度 |
: |
ノルウェー・ソグネフィヨルド内 |
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6月2日22時 南緯61−24/西経5−45 |
横浜からの最遠ポイント |
: |
パナマ運河・バルボア出港後 |
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6月23日15時20分 南緯7−10/西経81−28 |
左舷付 |
: |
18回 |
右舷付 |
: |
11回 |
アンカー(錨泊) |
: |
5回(ガツン湖を含む) |
世界一周乗客数 |
: |
321名 横浜から281名 神戸から70名 |
区間乗客数 |
: |
100名 うち男性40% 女性60% |
平均年齢 |
: |
69.1歳 最年長90歳 最年少22歳 |
リピーター |
: |
一周客の約60% |
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乗船2回目44名、3回目37名、4回目9名 |
使用した海図 |
: |
350枚 |
造水器で作った清水量 |
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22,940トン |
重油消費量 |
: |
C油5.347×タリックトン/A油178メタリックトン |
プロペラ軸総回転数 |
: |
右舷15,944,000回転/左舷16,017,700回転 |
使用した食料品消費量(抜粋) |
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日本米 11,936kg、味噌 735kg |
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トマト 2,551kg、卵 82,620個 |
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大根 2,365kg、牛乳 8,249リットル |
Eメールの利用者数 |
: |
4,678名、送信総数3,875回、受信総数8,036回 |
放映した映画の本数 |
: |
55本(洋画42本/邦画13本) |
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