（1）フライホイールマグネットの特性

　フライホイールマグネットはフラマグベースに取り付けられているライティングコイルの数とその配置及びフライホイールに取り付けられている永久磁石の数とその配置により単相または三相交流を発電するが、その発生する交流波形は2・343図に示すように異なる。

　

　

（2）整流、電圧調整方式

　小型機種（手始動機種）ではライティングコイルに発生した交流をそのまま使用して電球を点灯させる。中、大型機種（電気始動機種）についてはレクチファイヤ（整流器）を使用して交流を直流に整流してバッテリを充電している。発電容量が大きくなるとバッテリの過充電を防止するためにレギュレータ（電圧調整器）を必要とする。その整流、電圧調整方式を2・344図に示す。

　

　

（3）三相交流発電機（フライホイールマグネット）

　ライティングコイルの外側を永久磁石が回転してコイルに2・345図に示すような三相交流を発電し、整流器で全波整流して直流と、してバッテリヘ充電する。電圧調整器はサイリスタ式レギュレータで、発生した電圧の内、設定電圧より高い部分をカットしてバッテリヘの充電量をコントロールする方式で2・346図にその基本回路を示す。