イ 体験プログラムの段階的な拡充
まずは、 (1)に例示した体験プログラム(案)から実施し、状況に応じて、プログラムの追加、見直しを行い、プログラムの拡充を図る。
比較的資源の集積している、十根川、上椎葉、尾前の3地区を「モデル地区」として位置づけ、体験プログラムの実施や観光基盤整備を重点的に行っていく。将来的には、これらの地区が独自の観光・交流スタイルを構築し、自立した運営を目指す。プログラム内容やガイドの充実度によっては、学校の体験学習、修学旅行の受け入れも考えられる。
図表5−42 モデル地区の自立した観光・交流概念図
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ウ 運営組織(100人部会、椎葉山ツーリズム(仮)の「交流」部会)
○運営マネージャー
・体験プログラムの運営を全体的に把握し、他の部会、専門家、地元、各種関連団体、行政などとの連絡・調整係を担う。
・運営マネージャーに専念できる外部や行政の人材を登用する。
○運営スタッフ
・運営マネージャーの指示のもと、プログラムの企画や、プログラム実施時の事務的な対応、ガイド育成などを行う。
○ガイド
・自然や生活文化などに慣れ親しんでいる村民や、技能や知識を持つ「村の達人」に、体験プログラムの「ガイド」や「インストラクター」となってもらう。
○専門家
・運営マネージャーとスタッフ、ガイドに対し、要請に応じて専門的なアドバイスを行う。
図表5−43 運営組織イメージ
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エ ガイド、インストラクターの育成
運営マネージャー及びスタッフは、体験プログラムの実施において中心的な役割を担う「ガイド」「インストラクター」となる人材を発掘し、養成講座などを設け、実践に向けて育成する。
自然や生活文化などにおいて優れた技能や知識を持った村民や、やる気のある村民を起用し、コミュニケーション力や専門知識などそれぞれ不足している能力を段階的にレベルアップできるシステムをつくる。
実際の養成にあたっては、行政や民間団体によるガイド養成講座を活用する方法もある。
図表5−44 ガイド(自然体験ツアー)に対する期待(%、複数回答)
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資料:(財)日本交通公杜(2001年10月に調査実施)
★ガイドに求められている能力
・上掲のグラフをみてみると、専門的で幅広い知識、愉快なコミュニケーション能力、安全への配慮などをガイドに求めていることが分かる。
・本村の場合も、既に持っている自然や生活文化の知識に加えて、それに関連した知識(例えば、環境問題、生態系、平家の歴史など)を学習することで、より興味深いガイドが可能となる。
・さらに、豊富な知識を人に教える・伝えることを習得し、これに村民持ち前の人なつっこさと明るさを生かせば、楽しい体験プログラムを実施することができる。
・また、緊急時の対応をマニュアル化し、万が一のけがや急病が発生したときには迅速かつ適切な対応ができるよう、ガイド各自が訓練しておく必要がある。
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