日本財団 図書館


ウ 人の溜まり場(サロンなど)づくりによる住民同士の交流促進
 住民が気軽に訪れ、語り合い、ふれあいの揚として、より身近な場所で集える「なかよしサロン」や「おしゃべり広場」などの設置を検討し、日常的に住民づきあいを行うことのできる環境の提供について検討する。
 また、子育て階層といわれる主婦が、子どもを遊ばせながら集まれる公園、若者を中心とした地域活動の場など、さまざまな世代の住民が集まり、身近な場所で交流する環境づくりを進める。
 
【育成方策】
○支えあい活動意識の啓発
 地域の支え合い活動を活発化させ、それぞれの世代や近所づきあいの頻度を高めていくために、近隣への「ひと声運動」や「高齢世帯への訪問ボランティア活動」などさまざまな支える活動を促進するとともに、そうした活動への意識啓発を図る。
 
○高齢者の生きがい活動の展開
 高齢者がより身近な場所で、いつでも、気軽に集まり、語り合うことのできる「おしゃべり広場」(気軽に集まって話し合える場)や「なかよしサロン」(気の合うものや趣味をおなじくするものが、思いおもいに集まり活動できる場)などを設置し、高齢者の生きがいづくりをも踏まえた住民交流を促進する。
 
○自主的な企画や活動の展開拠点
 若者たちが商品企画や実際に販売を行う店舗や、商店街における若者の活動拠点をつくることにより、趣向に応じたサークル活動を促せる環境づくりを進める。特に、既存商店街などとの連携を検討するなど、町の活性化にもつながるような拠点的な場づくりを視野に入れた展開を目指し、各関連機関との協力体制を進める。
 
【協働による展開の方向】
○地域福祉活動との連携
 地域福祉活動との連携を図ることにより、支え合い活動意識啓発に向け、効果的な取り組みを検討する。また、民生委員などとの連携を図り、地域の実情を熟知した人々の協力体制づくりを進める。
 
○公民館や集会所の解放と利活用・管理
 高齢者のサロンなどの活動の場として、地区公民館や集会所などを解放し、利用促進を図るため、住民の自主的な管理体制づくりを検討する。
 
○公園緑地の活用に向けた検討
 子育て層の主婦が、子どもを遊ばせながら交流を図ることができる公園や、高齢者が腰掛けて橋をすることのできる木陰のベンチなど、公園緑地を住民の交流促進の場として有効的活用に向けた検討を行う。
 
○空き店舗や空き家の活用
 若者が参集する場として、既存商店街における空き店舗の活用や、空き家などの利用を図るため、関連団体等の協議を進める。
 
図表4−7 人の溜まり場(サロンなど)づくりによる住民同士の交流促進のまとめ
方策 展開イメージ例 協働による展開の方向
支えあい活動の促進に向けた意識啓発 ○近隣へのひと声運動 ○地域福祉活動との連携
○高齢世帯への訪問ボランティア活動 ○民生委員などとの連携
○子育て支援・相談
○電話回線による高齢者への声かけネット
高齢者の生きがい活動の展開 ○おしゃべり広場 ○公民館や集会所の解放と利活用・管理
○なかよしサロン ○公園緑地の活用に向けた検討
○高齢者の手作り工房など
若者たちが自主的な企画や活動を展開できる拠点づくり ○商品企画や実際に販売を行なう店舗 ○空き店舗や空き家の活用
○若者の集散拠点となる店舗
○ミニ演劇場
○歌声クラブなどの活動拠点







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION