(3)産業の動向
(1)産業大分類別就業者比率
本町の産業大分類別に就業者の比率を見ると、第1次産業は、1975年には20.6%あったものの、その後減少傾向が続き、2000年には4.7%になっている。次に、第2次産業は、1975年から2000年までの25年間ほぼ横ばいである。また、第3次産業は、1975年から増加傾向が続き、2000年には全就業者のほぼ半数が就業していることがわかる。
図表1−13 産業大分類別就業者比率
資料:総務省統計局「国勢調査」(2000年)より作成
(2)農業
農業は、米が粗生産額の8割強を占める典型的な稲作経営となっている。粗生産額は2000年では、1985年のピーク時に比べ約7割程度となっており、農業就業人口は減少を続けているが、人口一人当たりの粗生産額については、1985年から1995年の10年間は横ばいであり、1995年から2000年にかけては、24万円/人から28万円/人への微増であった。
また、本町には、カボチャ(小菊ナンキン)や椎茸などの特産品をはじめ、林業振興の基盤になっている越知川流域の「横山杉」などがある。
図表1−14 農業粗生産額と農業就業人口の推移
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(注) |
農業就業人口とは、農業にのみ従事しているもの及び農業とその他の仕事の両方に従事しているが農業が主のものである。 |
資料: |
農業粗生産額は福井県農林水産統計、農業就業人口は農業センサスより作成
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(3)工業
工業については、地場産業として繊維工業や家具製造、近年では鯖江城下町の一端を担い眼鏡フレーム・プラスチック加工などを主要産業とし、製造品出荷額等を着実に伸ばしてきたが、1991年をピークに減少に転じ、現在に至っている、従業者数も1990年をピークに同様の傾向が続いている。
また本町は、マリンバの生産拠点として全国的に有名で、国内約半数のシェアを誇り、地場産品の1つとなっている。
図表1−15 工業実績の推移
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資料:経済産業省「工業統計」より作成
(4)商業
商業は、小規模な家族経営による日用雑貨や食料品の販売が中心である。商店数は緩やかな減少傾向にあるが、年間販売額は増加している。従業者数については急激に増加に転じているようにみえるが、それは1999年の調査が臨時雇用者を含むためであり、実態は増加していても大きくはないと思われる。
図表1−16 商業実績の推移
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資料:経済産業省「商業統計」より作成
また、常住人口に対する商業人口の割合を近隣市町村と比較して見ると、福井市および武生市ではほぼ100%を越えており、周辺から消費者を集めていることがわかる。本町は46.0%であり、住民が他市町村で消費を行っている傾向が強いと考えられる。
図表1−17 常住人口に対する商業人口の割合
(注) |
清水町は、データが秘匿されている |
定義: |
市町村Aの商業人口 =市町村Aの小売年間販売額/(福井県年間小売業販売額/福井県常住人口) |
資料: |
総務省統計局「国勢調査」(2000年)および 経済産業省「商業統計」(1999年)より作成 |
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