補論 茨城キリスト教大学における連携・協働のケーススタディ
本論では、第5章で提示された具体的な事業や取組メニューの案について、茨城キリスト教学園をモデルに、具体的にどのような連携・協働の可能性があるかを検討してみる。
今後、大学、行政、地域が連携・協働を推進するにあたり、施策内容検討の足がかりにできる基本的な素材として、現在の学部・学科構成をもとにメニューの組立を行ったほか、これから大学が予定している事業などをも含め、将来に向けて検討すべき課題や実施できる可能性のあると思われるものもメニューとして提案している。
1. 茨城キリスト教大学の基礎データ
連携・協働事業の具体的なメニュー案を提案するにあたり、茨城キリスト教大学が潜在的に有しているポテンシャルの検討に資するため、当該大学における人的・設備的資源や、教職員・学生の居住地などを詳らかにする。
茨城キリスト教大学は、大みか駅に隣接し、太平洋を望むスポットが多いなど眺望にも恵まれた、緑豊かな環境を有している。
(1)茨城キリスト教学園の人的資源
(1)定員・在籍者数
ア. 大学院・大学部・短期大学部
2002年4月1日現在 |
()内は男子学生数 |
学部学科 |
定員 |
現員 |
茨城キリスト教大学大学院 |
研究科(修士課程) |
英語英米文学専攻 |
20人 |
8(1)人 |
教育学専攻 |
20人 |
17(1)人 |
茨城キリスト教大学 |
文学部 |
キリスト教学科 |
75人 |
99(18)人 |
英語英米文学科 |
400人 |
427(92)人 |
児童教育学科 |
315人 |
402(124)人 |
文化交流学科 |
250人 |
303(124)人 |
生活科学部 |
人間福祉学科 |
250人 |
325(90)人 |
食物健康科学科 |
160人 |
185(9)人 |
短期大学部 |
教養学科 |
340人 |
299(14)人 |
英語科 |
230人 |
161(2)人 |
生活文化学科 |
0人 |
0(0)人 |
合計 |
2,060人 |
2,226(475)人 |
|
|
イ. 高等学校・中学校
単位:人 |
|
高等学校 |
中学校 |
定員 |
現員 |
男 |
女 |
定員 |
現員 |
男 |
女 |
1年 |
355 |
415 |
131 |
284 |
90 |
80 |
0 |
80 |
2年 |
355 |
298 |
72 |
226 |
90 |
80 |
0 |
80 |
3年 |
315 |
409 |
149 |
260 |
90 |
80 |
0 |
80 |
計 |
1025 |
1122 |
352 |
770 |
270 |
240 |
0 |
240 |
|
|
この他、大学のある敷地内にはないが、キリスト教聖児幼稚園が、本園(多賀)・日立分園・高萩分園の3園(児童総数294名)ある。
(2)教職員数
2002年4月1日現在 |
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専任 |
嘱託員 |
臨時職員 |
非常勤講師 |
合計 |
教員 |
職員 |
計 |
法人総務部 |
|
3 |
3 |
2(1) |
2(1) |
|
7(2) |
大学 |
文学部 |
35(5) |
25(12) |
60(17) |
11(9) |
7(3) |
77(18) |
155(47) |
生活科学部 |
28(10) |
11(5) |
39(15) |
5(5) |
|
17(7) |
61(27) |
短期大学部 |
27(7) |
13(8) |
37(15) |
5(5) |
8(7) |
61(19) |
111(46) |
高等学校 |
55(15) |
5(2) |
60(17) |
1(1) |
2(1) |
27(22) |
90(41) |
中学校 |
16(7) |
|
16(7) |
|
|
6(5) |
22(12) |
幼稚園 本園 |
5(5) |
|
5(5) |
|
2 |
1(1) |
8(6) |
幼稚園 日立 |
10(10) |
1(1) |
11(11) |
|
4(2) |
2(1) |
17(15) |
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(1)()内は女子 (2)理事長、総長を除く (3)非常勤講師数は学内非常勤を除く |
(2)茨城キリスト教学園の現状と今後の方向
茨城キリスト教大学の現時点における学部・学科構成は、前ページのとおりであるが、大学では社会情勢の変化や地域貢献を考慮した機能拡大を検討しており、ケーススタディにおける「想定されるメニュー」にも関連することから、以下、ここ数年における大学の展開と実現に向けて構想中の拡充予定を概略的に示すこととする。
平成11(1999〉年 |
: 生活科学部の設置(人間福祉学科、食物健康科学科) |
平成15(2003)年3月 |
:生活科学部から最初の卒業生輩出 |
平成16(2004)年4月以降 |
(構想中) ・看護学部設置(看護学科:看護士と保健士育成) ・児童教育学科の拡充(幼児保育機能) ・英語英米文学科の拡充(語学教育機能) ・人間福祉学科の機能拡充(心理系機能) |
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