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III. 貴市町村における今後の文化振興の方向について
 
III−1. 貴市町村におけるに今後の文化振興の方向性についておたずねします。文化振興の方向性や、主要な事業についてお答え下さい。
 
(1)文化振興の方向性
●今後のまちづくりの中での、「文化振興」や「地域文化」の位置づけ
結城市 これまでの都市・生活基盤整備や活力ある産業振興で築いてきた都市づくりのストックを基盤とし、歴史・伝統や自然などの文化を十分に生かし、結城らしさと豊かな市民生活を市民の協力、協調で実現していく。
関城町 文化資源を生かした地域固有の文化的イメージの確立
下館市 多くの芸術家を育み、輩出してきた本市の確かな文化的土壌をさらに発展させることは、本市の特色あるまちづくりを進めるうえで欠かせないものとなっている。そのため、「下館薪能」をはじめとした文化振興事業や伝統文化継承事業など地域文化活用事業を独自に進めている。
協和町 拠点となる施設の整備、資源の掘り起こしが必要とされる。
明野町 芸術・文化活動を普及するため、教育文化センターを拠点に優れた芸術を鑑賞する機会や講座・研修会の場を町民に提供し、町民が主体となって地域文化を発展させる環境をつくり、指導者の育成に努める。
真壁町 積極的に取り組む(まちづくりモデルプランで位置づけ)
大和村
岩瀬町 岩瀬町第4次総合計画に重点施策として位置づけている。
笠間市 今後も歴史文化をまちづくりに生かしていく。
友部町 町内各地域に残され絶え入る伝統文化を再認識し、後世に継承するなどの地域コミュニティ活動が活発・活性化されることにより、住民が主役となる「ふれあいと活力あるまちづくり」に繁栄されることが可能となる。
 内原町  これまであまり取り組まなかった施策分野なので、今後取り組んでいきたい。
 
●今後の文化振興の基本的な方向(理念・方針・目標等)
結城市 ・豊かな歴史や自然等の地域資源を、共生の視点から暮らしの中で守り育みながら、結城市の個性と文化の創造へと発展させてゆく。
関城町 ・多様な芸術文化活動を推進し、活動の空間を拡充していく。
・文化遺産の保存・継承を進めるため、対象物の計画的な確保・調査や周知を図る。
下館市 ・本市の文化遺産を活かし、市内外の人々が交流しながら文化性を高めていき、「下館らしさ」を作り出す文化的環境づくりを目指す。そのため、特色ある文化・学習施設の整備やネットワーク化、市民の文化的活動への支援、高等教育機関などの誘致、国際化、地域間交流の動向に対応した交流を推進する。
協和町 ・広域圏でのネットワークを構築し、地域間交流を推進する。
・拠点施設設を核とした文化情報網を築くなど、提供と交流の機会を創出する。
明野町 ・芸術鑑賞機会の充実
・町民参加型芸術文化活動の推進
・文化団体の活動促進
・文化活動を通じた交流の促進
真壁町 ・当面は、ふるさと文化再興事業に取り組み、消えつつある文化の発掘・存続を目標とする。
大和村 ・大和ふれあいセンター「シトラス」を活用した文化の振興を図る。
岩瀬町 ・文化の薫るまちづくり推進プロジェクトにより、文化活動拠点の整備を進める。
笠間市 ・本市のまちづくりの歴史は、まちの歴史や文化をまちづくりにいかすことの積み重ねでした。この姿勢を堅持し、住みよいまちをつくるとともに、まちの活性化やにぎわいを目指すことを、より一層鮮明にする。
・市民とともに地域文化を考え、施設整備や施設を活用しながら、笠間らしい芸術・文化の創造を図るとともに、地域の文化的側面を大切にした、まちづくりを進めるため、貴重な文化財の保護や地域文化の継承、市史の編纂と活用を図ります。
友部町 ・住民の文化活動を促進するとともに、文化施設の整備を検討する。
・文化財の保護体制や住民意識啓発を進め、歴史文化の継承に努める。
 内原町  ・住民が主体となって活動し、文化の振興を図り、そのまままちづくりに結びついていくような形。
 
(2)主要な文化振興施策
●現在、力を入れている主要な文化振興関連事業
結城市 ・結城廃寺について、重要文化財の国指定を受け、その保存と活用について検討を進めている。
関城町 ・生涯学習センター自主事業
・文化祭開催事業
下館市 ・市立美術館建設事業と開設準備(平成15年秋オープン)
・下館薪能
・小中学生芸術鑑賞事業
・文化ギャラリー事業
・親子文化財めぐり
協和町 ・各種講座の開催、文化協議会連盟団体の育成、広域的な文化事業への参加
明野町 ・町民参加事業「町民ミュージカル」:今年で3年目となる町民参加による文化のまちづくりを目指し、出演者だけでなく舞台づくりにも町民が参加しており、今回は約50名により「オクラホマ!」を12月22日に実施する。
真壁町 ・ふるさと文化再興事業への取り組み(藍、人形浄瑠璃、土壁、お囃子等)
大和村 ・雨引の郷と彫刻
岩瀬町 ・伝統芸能・文化の保護・継承を進めている。
笠間市 ・笠間市立図書館の建設
友部町 ・住民参加による友部町民文化祭の開催(年1回、11月上旬文化の日を中心に5日間、中央公民館を会場に開催している。)
 内原町  ・内原町文化祭:住民の自主的文化講座の成果発表場を提供
・内原町ふれあいまつり:太鼓やお囃子などの伝統芸能や、模擬上棟式といった伝統的行事にふれる機会づくり
 
●将来計画している主要な文化振興関連事業(構想・計画)
結城市 ・城の内館跡周辺整備事業(歴史的な資源と国道50号結城バイパス沿いという位置を生かし、歴史文化、伝統産業文化の交流拠点として整備を検討中)
関城町 ・史跡周辺環境整備事業
・伝統的祭事の復活、演出
下館市 ・(仮称)文化村整備事業
協和町 ・文化・学習活動の拠点となる施設の整備・充実
明野町 なし
真壁町 なし
大和村 ・文化団体の育成
岩瀬町 ・自発的な文化活動の支援と拠点づくり
笠間市 ・地域資料館・文化会館の整備
友部町 特になし
 内原町  特になし
 
III−2. 複数市町村にまたがる広域的な文化振興の今後の方向性についておたずねします。広域的な文化振興についてのお考えや、今後のお取り組み方向についてお答え下さい。
 
(1)広域的文化振興についての考え方
●広域的文化振興の意義、期待についてのお考え(プラス・マイナス両面の視点から)
結城市
関城町 ・文化財に親しむことのできるイベント等を開催することによって、その地域のイメージアップ及びPR効果が期待できる。
下館市 ・現在の市町村個々では、全般的な文化振興は難しい。広域的な中で分担化や特性強化、交流・連携を図っていくことができる。また、人材の確保も容易となる。
・費用負担の調整が難しい(中心的市町村の高負担化)。
協和町 ・地域間交流とともに、その必要性は大きいものと考えられる。
・開催会場、日程調整などの課題は多いと思われる。
明野町 なし
真壁町 ・文化の内容・価値が広く捉えられている(理解できる)。文化とは1市町村で捉えられるものではないため。
大和村 ・交流人口拡大のため、広域の持つ資源を活用し合うことの意義は大きい。
・共通イベントの開催などは、大きな自治体に占有される可能性が大きい。
岩瀬町 ・広域的に推進することで、周知・広報活動が期待できる。
笠間市 ・各市町村における自主事業のイベントの開催にあたって、広域的なPR活動等を行うなど集客力の向上が見込める。
・広域市町村の広域イベントへの相互参加など、地域間での交流・連携を促進し、活動の活性化や活動範囲の拡大を図ることができる。
友部町 ・文化施設の相互利用及び地域交流の拡大
 内原町  ・広域的なまちづくりの流れに乗ることができる。
・単独市町村よりパワーがある。
・やり方によっては、自主性、主体性が薄れる。
 
●今後の文化振興で連携を強めたい地域(地域名やその理由など)
結城市
関城町 特になし
下館市 ・笠間市:芸術を核としたまちづくり等で共通性がある。
・真壁町:城下町と歴史的建造物(蔵)を活かしたまちづくりで類似
・協和町:郡役所跡や新治廃寺など遺跡を活かしたまちづくり
・水戸市・高崎市・高い芸術文化振興の先進都市
協和町
明野町 なし
真壁町 ・筑波山一帯の市町村
大和村 ・筑西広域:文化資源、資源資源を有効活用することでバランスがとれる。
・真壁郡:自然資源を活用しながら、調和の取れた文化振興策ができる。
岩瀬町
笠間市 ・水戸地方広域市町村圏地域(第4次水戸地方広域市町村圏計画に記載あり)
友部町 特になし(市町村合併とあわせて考慮する)
 内原町  特にない(敢えて言うなら、合併の相手方である水戸市)
 
(2)広域レベルでの具体的な取り組みについて
●現在、貴市町村が計画している広域的な取り組み
結城市
関城町 特になし
下館市 ・筑西広域圏における市町村合併
協和町
明野町 なし
真壁町 なし
大和村
岩瀬町
笠間市 ・第4次水戸地方広域市町村圏計画
友部町 特になし
 内原町  ・水戸市・内原町合併研究会(文化振興も含む全般的な取り組みとして)
 
●貴市町村も参加予定・参加意向のある近隣市町村の文化振興計画など
結城市
関城町 特になし
下館市 なし
協和町
明野町 なし
真壁町 ・県アーカスプロジェクトのワークショップの開催
大和村 ・筑西東部地域振興事務研究会(真壁郡5町村と岩瀬町で構成)
岩瀬町
笠間市 なし
友部町 特になし
 内原町  今のところなし
 
●貴市町村は参加しないが、関心のある、又は今後参考にしたいと考える広域的文化振興の試み事例(県内・県外・海外に関わらずご記入ください)
結城市
関城町
下館市 ・尊徳サミット
協和町
明野町
真壁町
大和村
岩瀬町
笠間市
友部町
 内原町 







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