総括
聴講者として、5カ国からインドネシア海上航空警察局大佐のスビ・アント氏、マレーシア海上警察警部のシルベスター・ビン・シゴー氏、シンガポール警察沿岸警備隊巡査部長のエベネザール・ヘンチー・リン氏、フィリピン沿岸警備隊中尉のダランジン・アレンJr氏、アジア太平洋こども会議in福岡プログラムコーディネーターの青柳真由美氏の5人が参加した。
〈聴講者から〉
スビ・アント氏
(インドネシア海上航空警察局大佐)
海洋関係の協力を深める上で、非常に有益なフォーラムだと思いました。海賊行為、安全保障など各国・地域が抱えるいろいろな課題・問題を再確認することができました。
シルベスター・ビン・シゴー氏
(マレーシア海上警察警部)
プレゼンテーションからいろいろな情報を得ることができ、参考になりました。島同士の新しい関係の構築などの手がかりになるヒントをいただき、今後の活動に生かしたいですね。
エベネザール・ヘンチー・リン氏
(シンガポール警察沿岸警備隊巡査部長)
多くの国際間の問題を知ることができました。問題解決に向け、国・地域が取り組みをみせています。協力、価値観の共有といった意味でこういったフォーラムは不可欠だと感じます。
ダランジン・アレンJr氏
(フィリピン沿岸警備隊中尉)
先日、私はアジア・南米地域の若手将校の交流会に参加。生活様式など違う者同士が、会を通じて良い友好関係を築けました。交流で友好関係を作っていくことが、必要だと感じます。
青柳 真由美氏
(アジア太平洋こども会議in福岡プログラムコーディネーター)
異文化交流を図るこども会議も、もっと世界に目を向けて視野の広い国際感覚を備えた子どもたちを育てていきたいし、こういったフォーラムを通じて各国の連携を図っていきたいですね。
山田 吉彦氏
(日本財団海洋船舶部国内事業課長)
アジアの島国はそれぞれ固有の文化を持っています。環境問題など共通の問題も抱えています。お互いを認め合うことで、島国同士は新しい協力体制を作っていけるのではないでしょうか。形は違っていても、目指すところは同じような気がします。
海は一つ。海はつながり、海を介してお互いが常に影響しあっています。それぞれの問題は他人事ではなく、同じ「海の民」としての問題であるということを考えて、これからの協力を見つめ直していきたい。
竹田 いさみ氏
(獨協大学教授)
各パネリストの方々からのプレゼンテーションを聞いて、荒井氏からは文明としての海というものを考えさせられましたし、邱氏からは、台湾が置かれた国際的地位の難しさを知ることができました。アゴース氏からは、インドネシアが巨大な国家であり、問題の大きさを学びました。川崎氏からは、島同士が共通の意識を持つこと、港が競争していかなければならないことなどを学びました。
海に対する意識の変化が起きています。海とどう共存していくか−生きていく過程において、海をもう一度見直すべきだし、これらを踏まえて日本とアジアが協力し、政策を積み上げていかねばなりません。
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