(2)近畿圏における鉄道を中心とする交通の現状
a)社会経済情勢
・近畿圏の人口は増加を示しているが、伸び率は年々低下傾向にある。
・都市圏郊外部における宅地開発等により、人口集中地区が郊外へ広がっている。
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b)交通機関輸送需要の動向
・自動車交通量は平成7年頃にかけて大幅な増加を示し、全体需要量の約半分を占めている。一方、鉄道及びバスについては、減少傾向にある。
・鉄道の混雑率は年々低下し、平成9年以降、平均混雑率は150%を下回っている。
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資料:旅客地域流動調査 |
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資料:都市交通年報 |
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図 10−2−9 |
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JRと私鉄の輸送人員伸び率比較((左)京阪神圏、(右)首都圏) |
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資料:工業時事通信社 関西地区の鉄軌道プロジェクト計画、都市交通年報(首都圏) |
c)鉄道サービスの状況
乗換時間、移動距離が長いなど、相対的にみると近畿圏における乗換利便性は低い状況にある。また、近畿圏の相互直通運転距離も大きな変化はみられない。
表 10−2−4 乗換時間等の比較
○平均乗換所要時聞
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近畿圏 |
東京圏 |
ピーク時間 |
4.74分 |
4.24分 |
オフピーク時間 |
4.26分 |
4.17分 |
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○水平方向の乗換移動距離
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近畿圏 |
東京圏 |
平均移動距離 |
260.5m |
243.5m |
平均歩行速度 |
61.2m/分 |
55.9m/分 |
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○上下方向の乗換移動距離
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近畿圏 |
東京圏 |
平均移動距離 |
19.1m |
18.3m |
(最大値) |
50.6m |
67.5m |
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資料:大都市交通センサス(H12年) |
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図 10−2−10 |
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都市圏別相互直通運転キロの経年変化 |
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資料:数字でみる鉄道 |
○サービス水準比較
京阪神圏の鉄道サービスは、優等列車の表定速度や混雑率などで優位な面もみられるが、駅前広場設置率や乗換時間が長いなどの面では劣っている。
表 10−2−5 京阪神圏・首都圏における平均鉄道サービス水準比較
個別指標 |
地域 |
京阪神圏 |
首都圏 |
京阪神圏が優れている項目 |
乗車等 |
ピーク時運行本数
(本/2時間) |
34.2 |
36.4 |
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日中の運行本数
(本/2時間) |
21.5 |
20.8 |
○ |
サービス時間帯
(終発時刻−始発時刻) |
19:00 |
19:13 |
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ピーク時の表定速度
(最速列車・km/h) |
44.2 |
40.1 |
○ |
日中の表定速度
(最速列車・km/h) |
49.3 |
45.8 |
○ |
ピーク時の表定速度
(緩行列車・km/h) |
33.0 |
35.0 |
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日中の表定速度
(緩行列車・km/h) |
35.5 |
38.1 |
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10km乗車運賃 |
241.6 |
188.5 |
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最混雑区間の混雑率
(ピーク時) |
140% |
187% |
○ |
ピーク時直後の混雑率 |
85% |
140% |
○ |
30分以上遅延回数 |
9.6 |
11.2 |
○ |
アクセス・結節点 |
駅前広場設置駅比率 |
25.0% |
37.0% |
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40分以上遮断している踏切個所数
(箇所/km) |
0.13 |
0.26 |
○ |
乗り換え |
乗換駅における平均乗換時間
(分) |
3.9 |
3.0 |
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バリアフリー |
エレベータ設置駅比率 |
43.4% |
21.4% |
○ |
エスカレータ設置駅比率 |
53.4% |
60.5% |
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注) 整備水準指標調査における事業者アンケートの平均
資料:都市鉄道調査 |
d)鉄道施設投資
投資規模は年々減少傾向にあり、JR、民鉄ともに減価償却費程度の投資規模となっている。また、運転保安等輸送力増強以外の割合が高くなっている。
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図 10−2−11 |
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(左)大手民鉄15社、(右)JR西日本の投資実績 |
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資料:工業時事通信社 関西地区の鉄軌道計画、鉄道統計年報 |
e)今後の近畿圏における交通課題
表 10−2−6 近畿圏における交通体系の課題と地域別特徴
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資料:平成13年度自治体アンケート |
(3)今後の公共交通のあり方
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図 10−2−12 |
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今後の公共交通のあり方(イメージ) |
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