(2)評価
全体的に、開業済及び事業化された路線・区間は約50%となっているが、未着手路線・区間も数多く残されている。 既答申(答申第10号以前に答申されていた路線・区間)については、約50%が開業済み及び事業化されているが、約50%が未整備である。
一方、新規に答申された路線・区間については、相対的に開業済み路線・区間の割合が低くなっており、未着手路線・区間が多くなっている。
カテゴリー別・ランク別に進捗状況を整理すると、以下のとおりである。
表 3−2−3 既答申路線・区間状況
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整備ランク |
A |
B |
C |
開業済み |
10区間(59%) |
1区間(17%) |
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事業中 |
5区間(29%) |
1区間(17%) |
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未着手 |
2区間(12%) |
4区間(67%) |
9区間(100%) |
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表 3−2−4 新規答申路線・区間状況
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整備ランク |
A |
B |
C |
開業済み |
3区間(60%) |
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事業中 |
1区間(20%) |
3区間(43%) |
2区間(18%) |
未着手 |
1区間(20%) |
4区間(57%) |
9区間(82%) |
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全体的に、既答申路線、新規答申路線ともランクが高いほど事業化されている傾向にある。 既答申路線・区間についてランクAでは90%が事業化されているが、ランクBでは未着手が70%と未着手の割合が高くなっている。
新規路線についても、ランクAでは約80%が事業化されているが、ランクBでは北大阪急行線延伸や西明石・西神線等を含めた約60%が未着手となっている。
↓
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ランクの高い路線・区間において事業化されており、ランク付けの意義・必要性に沿っていることが伺える。
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しかしながら、既答申路線、新規答申路線に関わらず、整備目標年次までに事業化が困難と思われる数多くの路線(例えば、なにわ筋線や片奈連絡線、北大阪急行線延伸等)が残されている。 |
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昨年度調査では、「沿線開発の進捗」と「これに対応する新規需要の顕在化」等が主な未整備要因として挙げられており、今後は先導的な開発支援の方向が重要な検討課題と考えられる。 |
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(3)未整備要因とその背景
表 3−2−5 ランク別未整備路線概要(A、B)
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路線名 |
区間 |
計画距離
(km) |
備考 |
A |
なにわ筋線 |
新大阪〜JR難波、汐見橋 |
10 |
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京阪奈新線 |
登美ヶ丘〜高の原 |
3.4 |
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地下鉄海岸線 |
三宮〜新神戸 |
2.1 |
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B |
なにわ筋連絡線 |
十三〜梅田北 |
2.5 |
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新大阪連絡線 |
十三〜淡路 |
4.4 |
免許廃止 |
鶴町・茨田線 |
大正〜鶴町 |
5.5 |
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北大阪急行線延伸 |
千里中央〜箕面中部 |
2.4 |
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片奈連絡線 |
京田辺〜長池 |
5.2 |
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地下鉄東西線 |
天神川〜洛西 |
8.6 |
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西明石・西神線 |
西明石〜西神中央 |
9.3 |
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水間鉄道新線 |
清児〜土丸 |
6.2 |
免許廃止 |
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《未整備要因》 |
○沿線開発プロジェクトが当初の計画通りに進展しなかった。 |
○これに対応する新規需要が不透明であった。 |
○関連する他路線の整備が進捗した。 |
○事業主体が不明であった。 |
○財政上の制約が強まった。(平成13年度調査) |
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