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弁才船(べざいせん)の構造と各部名称
1,000石積扱弁才船(19世紀中期)
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弁才船の船体中央部
原寸大で復元された24反帆、855石積の弁才船の中央部です。航に根棚・中棚・上棚をとりつけ、船梁で補強した棚板造りの船体構造がよくわかります。
 
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弁才船(19世紀中期)説明図
 
〔用語解説〕
(かわら):敷(しき)ともいい、船首から船尾まで通す平らな船底材 水押(みよし):船首に付く材 戸立(とだて):船体後面を構成する幅広い板 根棚(ねだな):かじきともいい、航の両側につける最下部の棚板 中棚(なかだな):根棚の上に大きく開いて取り付ける幅広い船底材 上棚(うわだな):中棚の両側に垂直に近く立てて取り付ける舷側板 ハギツケ:上棚の上べりにほぼ垂直にさらにはぎつける舷側板 下船梁(したふなばり):左右の根棚の開きを保ち、かつ横張力をもたせる梁 中船梁(なかふなばり):中棚の上部に入れる横張力用の梁 上船梁(うわふなばり):上棚の間に入れる横張力用の梁、上棚の外側に突き出している (だい):上棚から外に張り出した梁を連結して上に置いた長い角材 垣立(かきたつ):船体の舷側の台の上につく格子組みの欄干状のもの、装飾的要素が強い 外艫(そとども):戸立より後の部分、船体後の流れを整え抵抗減少と舵の効きを良くした 屋倉(やぐら):腰当船梁から床船梁までの後部甲板上を占める船室 帆柱(ほばしら):取り外しができるのが特徴で、後に細い柱を何本も束ねて鉄のタガをはめた松明(たいまつ)柱が主用された 帆桁(ほげた):帆の上部に付ける円柱の材、両端に向かって細くなっている (かじ):船の方向を定める板、和船は取り外し式になっていて引き上げることができる







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