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◆極端に低い援助額
 問題は日米韓の三国で、今のところ政府べースで日米が各六百万ドル、韓国が三百万ドルと、他国に対する人道援助に比べて額が一桁も二桁も少ない。
 結論として強調したいのは、北朝鮮人道支援は確実に同国に「風穴」を開け、国際社会が相互依存で成り立っていることを同国の中央と地方の指導部に知らしめる絶好の機会となるであろうということだ。
 政務院(政府)に横断的に編成されている「水害対策委員会」の李戴林対外関係局長代理は、私の手を握り締めてこう言った。「ことし水害が出たのは、共和国だけではありません。南朝鮮(韓国)でも中国でもバングラデシュでも大洪水が起きました。それでも私たちを助けてくれる皆さんの善意は忘れません。われわれは南北統一の日まで頑張ります。どうかこれからも助けて下さい」。去年の訪朝ではこんな言葉は聞かれなかった。
 
 
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