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読売新聞朝刊 1999年11月24日
拉致疑惑問題の進展、日朝交渉の前提にせず 野中自民幹事長代理が示唆
 
 自民党の野中広務幹事長代理は二十三日、神戸市の新神戸オリエンタルホテルで開かれた党県連主催の会合で、対北朝鮮政策について、「確かにテポドン、不審船、拉致(らち)疑惑といろいろある。(拉致疑惑で)先方と話をすれば『三十六年間の(日本の)植民地支配はどうなる。日本は多くの人間を(朝鮮半島から)拉致していった』という互いにむなしい議論の戦わせ合いになる」と指摘し、北朝鮮による日本人拉致疑惑問題の進展を政府間交渉再開の前提とすべきでないとの考えを示唆した。
 
 
 
 
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