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毎日新聞朝刊 2001年12月27日
東シナ海・不審船射撃沈没 北朝鮮の南浦港出航?−−政府に米軍衛星情報
 
 鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で銃撃戦の末に沈没した不審船事件で、不審船が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の西海岸にある南浦(ナムポ)港から出航した可能性が高いことが、26日までに政府に入った米軍の偵察衛星情報などで分かった。(2面に関連記事)
 関係者によると、北朝鮮には工作船が使う港として、朝鮮半島の西海岸にある南浦港、東海岸にある清津(チョンジン)と元山(ウォンサン)の3港があるとみられている。99年に能登半島沖で見つかった不審船は、清津港に逃げ込んでいたことが分かっている。
 しかし、東海岸の2港から東シナ海に向かう場合、対馬海峡を経由しなければならず、海上保安庁などに見つかりやすい。このため関係当局は、今回の不審船が西海岸の南浦港から出航し、中国側の海域を通って東シナ海の日本海域に入る航路をたどったのではないかと見ていた。米軍の偵察衛星情報は、南浦港から不審船とみられる船が出航しているのをとらえていたという。
 
 
 
 
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