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2.延長保育
 昭和59年より開始し、今年で17年たちました。午後6時より午後7時まで延長保育となります。開始した頃は、延長保育利用も少なく、午後6時には全員お迎えが来るという日もありました。その頃は延長のための補食はなく午後6時45分頃、おせんべいなどを少しあげていました。
 数年たつと母親の勤務時間がずいぶん変わり、フルタイムで働くお母さんが増えてきました。それに伴い延長保育も増えてきました。
 平成元年から、子どもたちもお腹がすくだろうと補食を出し始めました。
 午後6時に一つの部屋に集まり、6時20分頃、保育者が2人つき、一緒に食べるようにしました。ランチ皿に、おにぎり、おかず2〜3種類に汁物をつけました。
 保育園で食べているので、帰ったら子どものためになるべく早く寝かせて下さいとお願いをしましたが、家へ帰り、また一緒に食べるという話を聞き、二重に食べるという子がほとんどということで、お家でしっかり食べるほうが良いのではとの理由でちゃんとした食事のような補食はやめ、おやつ程度のおにぎり、サンドイッチ、果物、冬場はスープ類などを出すようにしました。
 平成に入ると午後7時までの子どもも多くなり、毎日残る子が10人強、月数回残る子も合わせると毎日20人近く延長していました。職員の勤務体制は、時差出勤で、毎日延長の保育者が変わり、0歳児の子どもは、他のクラスの保育者に人見知りし、落ち着くまで0歳児担任が残ることもありました。
 平成8年度からは固定の勤務体制となり延長担当も
・午後7時まで 1人
・午後6時30分 1人
 と決まりました
 担当が決まったことで0歳児の子どもも慣れ、泣く子も減り、連絡事項の行き違いがなくなりました。
 平成10年になると、午後7時過ぎてお迎えにこれず、子どもも不安がったり、保育者も連絡をとったりという日々もあり、平成12年より延長保育担当のパートが入るようになりました。午後3時出勤で午後8時まではいいということで職員も子どもも安心できるようになりました。午後7時30分頃まで残る子も少なくなく、保護者にアンケートをとると、午後8時までの延長を是非との希望もあり、迷ったあげく平成13年度より、午後8時までの延長を開始しました。
 職員の出勤体制は、
 午後12時出勤午後8時まで………1人
 午前10時30分〜午後7時まで……1人
 午前10時〜午後6時30分まで……2人
の4人体制で、今では2部屋を使い、3歳以上児と未満児に分かれ保育しています。
 午後6時頃は40名近くの子どもたちが延長するため、6時15分頃集まり6時20分におやつを食べています。
 毎日午後8時頃まで延長する子もいますので、担当者、時には園長も入り延長の保育内容を検討しています。
・子どもを不安がらせない
・落ち着き、静かに遊べる
・延長専用のおもちゃを増やす
などの工夫をしています。
 決まった保育者と友達、保育室で子ども達も元気よく、不安がらずに待てるようになっています。
 しかし子どもにとって午後8時までの延長保育はどうなのか、という疑問をまだ完全に解決できないでいるのは事実です。
 一時保育、延長保育とも利用者がどんどん増えるなかで、子どもにとっての幸せは何かということを追求しながら、ニーズに合わせ行っていきたいと考えています。








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