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(3)延長保育実施の状況
[1]職員体制
 午後6時以降の職員体制は常勤保育士1名と夕方4時からのパート保育士1名の2名が保育にあたっています。常勤保育士はローテーションによる交代勤務制で、現在のところ1か月に1、2回程度のローテーションで回ってきています。パート保育士については幸いなことに、子育てを終えた保育士経験のある方が、延長保育事業開始当初からずっと担当しているので、延長保育の職務内容についてはかなり熟知してきていて安心できる存在となっています。
 
[2]利用料
 事業スタート時における利用料については、一日について200円を徴収するということで行政と私立保育園園長会で確認しあって決定しました。しかし、徴収方法については私立保育園と公立保育園でそれぞれ異なり、公立は利用した日数を1か月まとめて翌月に納付書により支払うことになりました。一方、私立は園長会で同一の「延長保育利用チケット」を印刷して、10枚つづりを一冊単位として2,000円で購入してもらい、利用の都度1枚ずつチケットを受け取るという方法をとることにしました。
 一昨年からは自主事業ということで、徴収金額については各保育園で自由に設定することにしました。多くの園で今までどおりのチケットを使用していますが、値上げまたは無料にする保育園も出てきていて、それぞれ独自の利用料を設定して取り組み始めています。
 
[3]間食の提供について
 延長保育を始めたころの間食のメニューは、午後のおやつを調理する際に手作りのスイートポテト、ふかし芋、おにぎり等を準備していましたが、現在は調理室に大きな負担にならないように配慮するとともに、衛生管理上においても問題が生じないように、調理パン、プリン、フルーツゼリー、飲み物等を提供しています。
 午後6時過ぎが間食タイムとなっていますが、延長保育対象園児とそうでない園児との間で、おやつを食べたかったのにもらえなかった、などのトラブルも時折生じているようです。
 
[4]広報活動
 今のところは特別なことはしていませんが、入園案内用のパンフレット、市の広報、ホームページ、市の窓口にある市内保育所要覧などに掲載して、利用者に対して広報活動を行っています。しかしその内容は園名、所在地、電話番号、保育時間といった程度の内容であり、今後は利用料、延長保育の保育内容、利用者の反応等についても記載して、詳細な情報を提供していく必要があると考えています。








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