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特別保育に対応した表現活動
 〜障害児保育に対応するための施設見学〜
資料
知的障害児施設
佐賀県立春日園
■ 園の概要
□ 設置目的
 本園は、児童福祉福祉法第42条に基づく県内唯一の県立県営の知的障害児施設です。
 知的障害のある18歳未満の児童を入所させ、保護するとともに必要な知識・技能を習得させ、将来児童が望ましい社会生活を送ることができるように指導・訓練を行うことを目指しています。
 また、平成5年度より、地域のニーズに応え、施設が持つ専門的知識を活用してもらおうと、地域在宅児への支援事業を行っております。
□ 運営方針
 児童福祉法の理念に基づき、個々の児童の個性に応じ、その児童に最もふさわしい方法によって、将来、可能な限り社会に適応し、望ましい社会生活を営むことができるよう、保護者、学校、関係機関並びに地域社会との連携を保ちながら、施設の総力を結集して、適切かつ効果的に運営することを基本としています。
□ 指導方針
・基本的生活習慣の確立と集団生活への適応を図る。
・社会参加への準備を整える。
□ 処遇体系
1.棟内指導 〜児童を三つの棟に分けて処遇しています。
・若竹棟(中軽度男女20名) 松風棟(重度男子20名) 白菊棟(重度女子10名)棟での生活は、園内における児童処遇のなかでも最も重要な生活指導の領域であるため、安定した、しかも、充実した生活ができるよう配慮し、ポーテージプログラム(乳幼児教育プログラム)
・コミュニティリビングスキル(成人向けプログラム)等の指導技法を用いて援助を行っています。
2.学校教育
 昭和54年度、養護学校義務制施行以来、義務教育年齢の児童は、すべて下記のいずれかの学校に通学して、教育を受けています。また、義務教育を終えた児童は、特別の場合を除き、県立養護学校高等部へ進学しています。
[1] 佐賀県立大和養護学校(小学校、中学部、高等部)
[2] 大和町立大和中学校(特殊学級)
[3] 大和町立春日小学校(特殊学級)
3.生活班
 義務教育を終えても、継続した生活指導の必要があるため、在園期間を延長された児童等については、独自のカリキュラムを設定し、身辺自立及び作業訓練等を行っています。
■ 在宅福祉サービスのあらまし
 のびのび療育相談事業は、総合的な在宅福祉サービスです。
 障害という個性を持った子どもたちや、そのお母さんたちなどの生活上の様々な相談に応じて、必要な助言や療育、指導、関係機関との連絡調整を行いながら、よりよい生活ができるようお手伝いします。
□ 地域生活支援事業(すくすく相談)
・在宅の障害児(者)が、地域の中で健やかに育ち、心豊かに生活できるよう電話や訪問、来園の方法で、さまざまな相談に長期的に応じ、家庭療育への支援や福祉制度の紹介、関係機関との連絡調整等を行います。
この事業は登録制です。
□ 在宅支援訪問療育等指導事業(すくすく家庭訪問)
・相談により、在宅の障害児(者)の家庭を訪問し、家庭生活や地域での生活がスムーズにできるよう援助します。
・健康審査を受けることが困難な方の家庭を医師と一緒に訪問し、健康審査や介護に関する助言等を実施します。
□ 施設支援一般指導事業(すくすく施設訪問)
・障害をもった子どもが通園している保育園や幼稚園等を専門スタッフと一緒に訪問し、言語や心理面に関する相談に応じます。
□ 短期入所事業(ほっとステイ/いきいき体験)
 さまざまな理由により、一時的に、在宅での介護が困難なとき等に、子供たちを短期で(一週間程度)お預かりしたり、集団生活の経験が少ない子ども達に、在園児と一緒の生活をすることで、友達との交流など社会生活の体験をしてもらえるよう支援します。
□ 在宅支援外来療育等指導事業(つくしんぼ教室・さくらんぼ教室)
 療育の必要な幼児と保護者に通園してもらい、小集団活動と個別面談、保護者講座を実施しながら、子どもを育てていくうえでのいろいろな悩みを解決できるよう専門スタッフにより、療育援助を行います。
 専門スタッフ(小児科医、整形外科医、理学療法士、言語治療士、児童指導員)








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