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講義
 絵本・紙芝居で遊ぼう
資料
おはなしひろばの会指導員
講師 松尾准子先生
松尾准子(まつお・じゅんこ)先生プロフィール
幼稚園に5年間勤務された後、古賀市、延岡市、長崎市など九州各地で子ども文庫活動や幼稚園、保育園、小学校などで「出前おはなし会」活動を行ってこられた。
現在、佐賀市立図書館や児童センター、小学校で絵本の読み語りを中心とした「おはなし会」をボランティアで、幅広く活動されている。
平成13年11月7日(水)
平成13年度子どもの感性を育てる表現研修会
分科会1−[1]
 絵本・紙芝居で遊ぼう
おはなしひろばの会指導員 松尾 准子
1.子どもたちと共に絵本を楽しんできて感じたこと
○ 絵本は読んでもらうもので、子どもと一緒に心から楽しみ遊ぶもの
○ 知識を得て「考える」というより「感じておもしろい」という感動が生まれてくる。大人は余裕がなく「教える」ことに夢中になり、子どもと遊ぶということを忘れているのでは…
○ 子どもは一人ひとり違うので、大人と子どもの好きな本は必ずしも一致しない。
子どもが選んで「好き」という本は、その子にとって大事な本になる。
☆ 「サンタクロースの部屋」 …松岡 享子 著
  “幼い日に心からサンタクロースの存在を知ることは、
       その人の中に信じるという能力を養う”
○ 目に見えないものを信じるという心の働きが人間の精神生活のあらゆる面で重要であることは言うまでもない。
不思議の住める空間は大人になった時、愛が住む空間かもしれないし、平和が住む空間かもしれないし、哲学的な空間かもしれない。
○ 1冊1冊の絵本の楽しさは読み手が、手にとって自分で見いだし自分で獲得していく。
○ 絵本は読んでもらってこそ、楽しいということを自分で経験してもらいたい。
2.読む時に気をつけていること
(1)選び方
○ 集団に対しては、大きさ、絵などに配慮する。
○ 読んであげる子どもの顔を思い浮かべる。
○ とりあえずの目安としては
  「絵だけを見る」
  「20年以上出版され続けている本」
(2)持ち方
○ どの子にも見える高さ
○ 本がぐらつかないように持つ
○ 開きぐせをつける
(3)めくり方
○ ページをさえぎらない
○ 絵を楽しむ時間を与えるためにめくったすぐは読まない
○ 表紙から裏表紙まで全部見せる
(4)読み方
○ 心をこめてゆっくりと
○ あらかじめ読んでおく
○ 解説や質問はしない
    −「どんな おはなしだった?」
     「だれが でてきた?」
     「おもしろかった?」
3.絵本や紙芝居の楽しさを体感してみよう
 








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