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第3分科会 職員同士の連携と保護者とのかかわり
 司会者   宮田 丈乃 (横須賀市・長井婦人会保育園長)
 提案者   菊地 恵子 (江戸川区・船堀中央保育園副園長)
 助言者   猪股  祥 (平塚市・平塚保育園長)
 
提案要旨
職員同士の連携と保護者とのかかわり
菊地 恵子 (江戸川区・船堀中央保育園副園長)
1. 船堀中央保育園の概要
定員 80名   職員 27名 (パート含)
東京東部で駅前に立地し、常勤サラリーマン父母が大部分を占める。
保育時間 10時間以上が 60%  
  9時間 85%  
  8時間 95%を占める。  
2. 職員の認識
 
・ 同じ情報を共有する
[1] 園の状況(環境・その日の職員配置・予定など)
[2] 子どもの状況(出欠・健康・あそびなど)
[3] 親の状況
・ 保育方針の確認
 カリキュラムに組み込まれた活動をしていることで、全員が認識している。
・ 会議での話し合い
[1] 日々の連絡会議 クラスから1名ずつ出て、その日の活動状況や子どもの様子を伝える。また、職員の配置なども確認しあう
[2] ケース会議 対応の難しい子ども、保護者、をいろいろな視点からじっくり検討しあう
[3] 職員会議 カリキュラムの確認や、行事予定・計画内容、連絡事項など、全員参加で話し合う
・ カウンセラーとの連携
 毎月、相談日を設け 保護者や外部の方に呼びかけをしている。また職員間でも研修会を設けてアドバイスを受けている
・ 園内研修・園外研修 年間4〜8回程度園内研修をおこない、外部講師を招き、公開研修にする場合もある。園内研修を通して、お互いを認め合える関係作り
 園外研修は、指定と自主研修がある。全員が自分の意見をきちんとみんなの前で発表することができるよう研修に参加する
・ 窓口は広く、相談は専門が
 保護者はどの職員にでも声をかけてくるが、必ずリーダーや主任・保健婦などにつなげ、個人がそれを受け止めず複数で対応する
・ 子育て支援「園庭開放」
 週1回の園庭開放には20組近くの親子が利用している。職員も交代で対応する。その折に様々な悩みや相談を受けるが、相談は保健婦につなぐ
・ 一日保育体験(2組)
 保育所体験特別事業の一環として行っている
3. 保護者との対応
 
事例 [1]   A子  0歳
    入園時から母親の精神的な不安定さで保育士が振り回された例
事例 [2]   B太  2歳
    保護者の育児方針と園の姿勢が合わない例
事例 [3]   C子  5歳
    片親をひけ目に感じ、何かと職員の言動に突っ掛かってくる母親の例
4. まとめ
 
 以上の事例からも分かるように、我が園では職員間で一つひとつの気になるケースや対応を話し合い、どの職員も同じ情報をもち保護者と対応している。問題が大きくなる前に解決していきたいと思っている。職員間の意識統一がされ、対応がバラバラにならないよう(不信感をもたれないよう)職員同士の報・連・相をしっかりもっていくことが大事なことだと考える。
 保護者とのかかわり方も、保育の専門家としての立場を明確にし、きちんと聞く姿勢が伝わるよう接していきたい。








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