第2分科会
感染症の予防の取り組み
司会者 |
佐々木妙子(文京区・慈愛会保育園長) |
提案者 |
杉森富美恵(杉並区立荻窪保育園看護婦) |
助言者 |
加久 浩文(順伸クリニック院長) |
提案要旨
感染症の予防の取り組み
杉森富美恵(杉並区立荻窪保育園看護婦)
1はじめに
保育園は、産休明けの生後57日目から、就学前までの乳幼児が生まれて初めての集団生活をするところです。
年齢別の保育をしていますが、朝夕保育、延長保育等、異年齢児の接触する機会も高く、ひとつの病気が発症すると、またたく間に全園児に広がるということもあります。
保育園は、学校保健法施行規則に準じて感染症対策をとっていますが、保育園は学校よりも、流行する感染症も多く、低年齢に加えて、障害のある子ども、慢性疾患のある子どもも保育しており、よりきめの細かい感染症対策が必要です。
2感染症対策の実際
(1)入園時
・健康管理に必要な個別情報の把握
入園時健康調査アンケート
健康台帳
・予防接種のすすめ
・集団生活と感染症予防について
保育園のしおり、健康カード
治療証明書など
(2)保育園の衛生管理(保健マニュアル)
・手洗いの励行
・おしぼりの消毒、プールの消毒、水質検査など
(3)衛生教育
(4)食中毒予防対策
(5)感染症発生時の対応
(6)地域の感染症情報の収集
・杉並区公立保育園感染症情報
(保健医療会で毎月集計)
・東京都感染症情報(保育課から)
(7)園医との連携
(8)職員の健康管理
3おわりに
乳幼児の集団生活の場である保育園は、いろいろな感染症が流行する場であり、またそれによって、子どもは抵抗力をつけて、成長していく場でもあります。
今、病後児保育など新たな保育事業も始まろうとしています。
保育園の保健職は、子どもの健康を守り、保護者が安心して子どもを預けられるよう保健活動をより充実したものにしていきたいと考えます。
健康台帳
(拡大画面: 110 KB)
保健医療会感染症報告
★麻疹は、月齢を記入して下さい。
★水痘、流行性耳下腺炎等の予防接種済みでかかった人数は、「予 人」と記入して下さい。
★医療会出席時にご提出下さい。尚欠席の方/看護婦のいない保育園は、医療会の前日までに○○○○保育園・○○看護婦までご送付下さい。
★[1]と[2]必ず両方ご記入下さい。
★感染症の発症がない場合も必ずご送付下さい。