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「すぱーく」の総合評価について
 
問31 日頃の利用者の声やご利用の様子からつぎのa)〜h)について、1から5の中からあてはまるものを選んでお知らせください
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総合評価
 「まちのシンボル」「経済的に地域貢献」という項目に関しては「どちらとも言えない」とする回答が多かったが、残りの項目については「非常にそう思う」か「まあそう思う」という回答が多かった。中でも「スポーツ普及貢献」「高齢者の生き甲斐」という項目は「あまり思わない」「全く思わない」という回答が0であることが注目できる。概して「すぱーく」は、地域社会に貢献していると言えるだろう。
 
問32 上記 問31のa)〜h)に関連して、成功や失敗をした今までの事例があれば、どんなことでも結構ですのでお知らせください。(具体的にご記入ください)
<スポーツの普及>
◆ネットを設置し、野球の練習場として利用しており、少年野球等に好評
◆フットサル大会でゴールを搬入する際、壁面が全面開放できスムーズに搬入できた
◆ゴルフ初心者に対する基礎練習に利用
◆老人クラブでグラウンドゴルフの講習会を実施したところ競技人口が増え、「すぱーく」の利用が多くなった
◆高齢者を集めて、健康体操等を行う
◆社会福祉協議会で実施している「老人保養センター杯ゲートボール大会」は雨の日に「すぱーく」を利用しているが、施設のPR効果抜群で、毎年微増ながら利用者は増えている
◆ナイター設備があり、若い人(昼間働いている人)が夜間使用できるので好評。会員が増えた
問題点
◆「ゲートボール専用」という感覚があり、多目的に利用されづらい
◆保育園の運動会に利用するためゲートをはずしたが、修復に時間がかかった
◆例えばテニスの支柱等はなく、多目的利用の環境が整っていない
◆野球、テニス等球が上がるスポーツは天井のライトに当たりライトが落下する恐れあり(球を上げるスポーツは禁止)
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グラウンドゴルフによる活用
<高齢者の生き甲斐作り>
◆高齢者の生きがいと健康づくりのために、昨年と今年「ふれあい運動会」を開催。約250人ほどの高齢者が集い、地区ごとに分かれ、玉入れやパン食い競争、輪投げなど様々なゲームに興じ、久しぶりに会った仲間と語らいながら楽しいひと時を過ごしていただいた。天候に関係なく開催することができ、快適な空間で無理なく運動することができる「ふれあい運動会」は大好評であった
◆お年寄りの健康作り、生きがいの場として非常に役立っている
◆スポーツ人口は増加したが施設が限られているため、種目によっては使用できにくいことがあった。「すぱーく」が設置されてから夏の雨天時や冬の利用においてスポーツの普及や健康づくりに役立っていると思う
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盛り上がる“玉入れ”ゲーム
<地域の健康作り>
◆ゲートボールの冬季リーグ大会(1〜3月)を開催しており郡内の愛好家が「すぱーく」に集っている。降雪期のスポーツ振興により、地域高齢者の健康作りに大変役立っている
◆屋根がついているので雨や雪が降っても練習が出来る。高齢者の方々は朝食を食べるとすぐに「すぱーく」へ出掛ける規則正しい生活が確立されている
◆冬期間は積雪のため屋外でのゲートボールが出来ないため「すぱーく」を利用し、健康作りと交流の場として喜ばれている
<まちのシンボル>
◆補助金を得てアジサイを植え、今ではきれいな花を咲かせ人々の憩いの場となっている
<経済的貢献>
◆隣接する施設の利用(休憩、食事、宿泊)のアップに繋がっている
<住民の交流>
◆冬期間の定期大会(月2回)の開催が地域住民により行われている
◆千葉県白井市とのゲートボール交流など高齢者をはじめ児童、壮年層等両市町あげての交流が、以前より活発となっている
◆一つのミスをきっかけに、他町村のチーム同士の間で交流がはじまった
◆良い施設なので他市町村との交流が盛んになった
◆周辺地域の若い人たちのゲートボールチームが多数でき世代間交流を行なえるようになった
<多目的>
利用例
◆お祭りの雨宿り等 
◆軒下で野菜等の夕市を開催
◆商業フェアのイベント 
◆村商工振興まつり
◆芝生、遊具が有り幼稚園、保育所の遠足、小運動会として毎年利用されている
◆体育館ではできない消防訓練、ポンプ操法訓練など訓練点検がすべてできる
問題点
◆多目的使用後、コートが荒れる
<その他>
◆駐車場も広く、バス停も近いので利用しやすい
◆「すぱーく」の清掃活動を利用者団体に任せ定期的に実施している
問題点
◆管理人が離れているため盗難、いたずらがある
◆共有施設であることを忘れ、大切に使用されていない。マナーの指導からしていかなければならない
◆予約が重なってしまった時の調整が難しい
 
成功例・失敗例
 天候に左右されず、定期的に安定して利用できる屋内施設という点が、健康作りや交流の場として高く評価されているようである。また、他市町村との交流が促されている点も注目できる。
 一方、多目的で使用する上では、通常以上にメンテナンスを心掛けること、また、利用者層が拡がるために、使用マナーに注意を促していくことが、成功の秘訣と言えそうである。
 
問33 問31のa)〜h)に関連して今後やってみたいこと、あるいは、使用目的の転換等をふくめ、これまでとは違った「すぱーく」の幅広い使い方についてのアイデアなどをお持ちでしたらお知らせください。
 
【ソフト面】
<スポーツ施設として>
◆町民の体力作り、健康づくりの場としての幅広い使い方としてエアロビクス等への活用も考えていきたい
◆ゲートボールにこだわらず、軽スポーツ、レクリエーション等にも積極的に利用したい
◆小学生のゲートボール教室に開放する
◆他スポーツ(フリーテニス、体操等の練習場)
◆雨天時の活用(屋内テニス、トレーニング場)
◆保育所や幼稚園などの運動会や各種練習、中学生の部活動など多目的な活用
◆現在の利用者は高齢者。高齢者を理解してもらうため、また、ニュースポーツの普及のために若者や職場単位での利用を促進していきたい。ただし夜間利用には課題がある
<その他>
◆夏の利用が少ないことで展示販売等のイベントを今後考えていきたい
◆フリーマーケット、女性の会の催し物を増やす
◆老人の集会場(囲碁、将棋等)
◆村の企画したイベント会場として利用
◆学校の完全週休2日制に伴い、地域ふれあいの場、お年寄りから子どもへの郷土文化、生活の知恵、経験伝承の場、自然体験基地的利用に極力開放したい。できるだけ子ども中心で運用させることで、自立心と責任感、連帯感を身につけさせたい
◆高齢者の豊かな能力と経験を生かして、子供たちとの交流を図っていただくため、毎年夏に「すぱーく塾」を開催している。地域の高齢者が先生となり、手作りのおもちゃや習字、折り紙などに小学生(4〜6年)が挑戦している。暑い中汗をかきかきしているが、これもいい体験だと思う
 
【ハード面】
◆現在川砂を敷いているが将来は人工芝にし、高齢者のみならず一般市民にも利用していただけるような多目的施設としたい
◆砂入人工芝またはロングターフの人工芝に改修することで多目的スペースとして利用可。地方への建設に関してはスポーツ施設が整っていないので多目的に使えるような工夫を希望する。現在は屋根の低さが多目的の疎外要因となっている
◆アルミシャッターをネットで防護し、ソフトボールや野球のキャッチボール等を実施してみたい
◆多目的利用の為には設置時に工夫が必要。屋内テニス、バドミントン、ソフト、野球の練習にも使用できるように照明を2倍にし、人工芝、全面ネット張りをオプションで作った
◆現在、主にゲートボールに活用しているが、ゲートボール人口も限られている。様々なインドアスポーツが出来る施設にすることで、多面的利用、利用者増が可能
 
【その他】
◆他の施設よリバリアーフリー化が進んでいるので、障害者スポーツの普及を考えたい
◆ゲートボール専用が良いと思われる。他の施設でバレーボール等で使用すると人工芝ががたがたになったとの話を聞いた
◆県内他町村に整備されているゲートボール場の利用状況なども参考にして、多目的利用していく環境の整備も必要だと思われる
 
幅広い使い方のアイディア
 高齢者以外の利用者拡大、ゲートボール以外の他種目スポーツでの利用、スポーツ以外のイベント等での利用等、様々なアイデアが挙げられ、幅広い利用の可能性を探っていることが伺える。
 高齢者と若年層の交流の場、あるいは学校5日制を意識し、子ども達にむけた企画等が目立つようである。








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