(6) 研究集会全体の総括と、新聞掲載の反響
2日間にわたりのべ400人を超える人たちが参加し、前年の大阪での研究集会と同様、「ケアする人のケア」についての議論が繰り広げられた。また、2回連続して参加した人たちの間からは、相互のコミュニケーションやネットワークも徐々に拡がりつつある様子がみられた。
大阪での研究集会と大きく違っていたことは、マスコミや雑誌社、出版社などからの問い合わせや取材の依頼が多かったことである。
研究集会の終了後には朝日新聞で、「ケアする人のケア」の紹介が、朝日新聞に、東日本、西日本の2回に分けて紹介され(掲載誌は別途添付)、そのたびに、紙面で紹介された連絡先であった「財団法人たんぽぽの家」「世田谷チャイルドライン支援センター」「介護者サポートネットワークセンターアラジン」に、問い合わせや激励の電話が殺到した。
この新聞掲載の反響からは、特に実際にケアに関わっている人たちから「このような取り組みを待っていた」という声が多く寄せられたほか、「ケアする人をケアするような実践を、やってみたい」という声も多く寄せられた。
「ケアする人のケア」は、この記事を機に、急速に着目されはじめ、ケアにかかわる人、ケアに関っていた経験を生かしたい人たちの間で、徐々に認識を高めつつあると言える。