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(5) セッション3 「実践から学ぶ“ケアする人のケア”」
《報告1 世田谷チャイルドライン運営委員 澤畑 勉》
《報告2 元西宮地域たすけあいネットワーク代表 牧野史子》
《報告3 看護士・ミュージシャン 榊原康博》
《報告4 プレイバッカーズ主宰 宗像佳代》
《進行 東洋大学社会学部助教授 須田木綿子》
 
 ケアする人のケアがさまざまな場所で少しずつ実践されてきている。このセッションでは、こうした実践を紹介することで、私たちが具体的にどのように「ケアする人のケア」を実践していけるのかを考える場とした。
 澤畑さんからは、チャイルドラインの電話の受け手を支えるためのシステムづくりが報告された。また、牧野さんからは、震災で孤立した介護家族がリフレッシュできるためのプログラムを実践してきた経験が報告された。
 これらの、ケアする人のケアのための具体的な試みの紹介に対して、あとの二人からは、具体的にどのような方法でケアができる可能性があるかについて、報告があった。
 榊原さんからは、ミュージシャンとしての活動と自分自身の仕事との関係が紹介され、ケアする人だけでなく、ケアを受ける側の人にとっても重要なコミュニケーションのきっかけになる音楽の可能性について報告された。また、宗像さんは、プレイバックシアターという即興劇を紹介しながら、「あるがままを受けとめること」「受けとめたままを表現すること」の大切さと、そのことがもつ「ケアする人のケア」の可能性について報告した。








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