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(4)-2:分科会B 「生命を慈しむ仕事 〜ケアの仕事をする人のセルフケア〜」
《発題:島田療育センター心理判定員 武田和子》
《進行:NTT東日本伊豆病院副看護部長 諸伏悦子》
 
 福祉の仕事に携わる人たちのセルフケアについて考える分科会。武田さんからは、最重度の障害のある人たちに対して、治療をし、リハビリを行い、社会復帰や自立をめざすこれまでの取り組みに、スヌーズレンという、視聴覚や触覚等に刺激を与える理念や道具を使った取り組みをとり入れた経験が語られた。この切り替えによって、ケアするスタッフが、「成果や効果」を求めて消耗することが減り、「一緒に感覚を楽しむ」ことに意義を見出したということで、「ケア」の方向性の転換が提起された。
 さらに、この分科会では、参加者がグループに分かれて「私のセルフケア」についての議論がされた。上述したように、ここでは、同僚や上司などの仲間の存在の必要性と、仕事をめぐる自分の役割から離れて自分自身のありのままで居られる時間や空間の大切さが挙げられた。








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