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3.3 ODP事務局での意見交換
 5月5日(金)、ヒューストンから北西に約150km程度離れたカレッジステーションにあるテキサスA&M大学ODP事務局を訪問した。現在JAMSTECにおいては地球深部探査船を建造しており、竣工後の慣熟訓練を経て2007年度には本格的な国際運航を予定している。このような状況を踏まえ、今回はJAMSTECにおいて研究開発中の保圧コアサンプリングシステムに関する意見交換を行なうことを主目的とした。
3.3.1 保圧コアサンプリングシステム
 深海地球ドリリング計画を進めるにあたって、これまでもODPとの協力により機器の開発を行ってきた実績がある。平成12年度で終了した特殊試料採取システムの開発においては、本システムの機器の1つであるAdvanced Diamond Core Barrel (ADCB)/Small Diameter-Rotary Core Barrel (SD-RCB)を共同で開発した。アメリカ合衆国における陸上試験を終了後、ODP Leg193(平成12年11月〜平成13年1月、パプアニューギニア沖)においては、SD-RCBを実海域での研究調査活動に使用し、高い回収率で地質サンプルを採取できることを確認した。
 また、JAMSTECでは地殻内微生物の研究や将来有望な資源として注目を集めているメタンハイドレートの研究に利用できるように、地球深部の高温、高圧の特殊環境や良質の試料採取が困難な破砕帯等に対応する掘削技術やシール技術、並びに地殻内微生物が地上での環境の変化により死滅しないよう地球深部の環境を模擬する培養実験システムの開発を進めている。ODPでは数年前から圧力保持コアバーレルの開発に着手し、現在もコア回収率やシステムの信頼性向上のための改良を継続している。
3.4 展示物等の紹介
 図12は、ODP事務局に展示されているドリルビットの模型である。海底面下をこのドリルビットという堅い歯で削り、削ったコアをどのようにして採取するのかが容易に判るように電動でドリルビット模型が回転する。
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図12 ドリルビット模型








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