付属文書:電子商取引のための行動規範21
21原文は、"Model Code of Conduct for Electronic Commerce," Draft version 3.0(November 1999,ECP.NL)です。この行動規範はECP.NLのweb site〈
http://www.ecp.nl〉で見ることができます。
はしがき
1.序論
1.1 信用は電子商取引の鍵である
1.2 信用を構築するための文書
1.3 枠組み
1.4 諸原則
1.5 モデル行動規範の構造
2.行動規範の枠組み
2.1 総論
2.1.1 意思表示
2.1.2 定義
2.1.3 Eコマース行動規範の適用範囲
2.1.4 消費者に関する特別の問題点
2.1.5 執行
2.2 信頼性
2.2.1 情報の信頼性
2.2.2 電子通信の承認
2.2.3 システム及び組織の信頼性
2.2.4 電子署名の種類の信頼性
2.3 透明性
2.3.1 最適な情報の透明性
2.3.2 識別しうる商業通信
2.4 秘密性及びプライバシー
2.4.1 プライバシー
2.4.2 秘密情報
2.4.3 知的財産権
ANNEX I 優先的項目一覧
ANNEX II ひな型条項一覧
ANNEX III 参考文献
ANNEX IV ECP.NL
電子商取引のための行動規範
はしがき
「オランダ電子商取引プラットフォーム」(the Electronic Commerce Platform Netherlands: ECP.NL)は、オランダにおける電子商取引に関する全国調査・調整センターである。ECP.NLは、ユーザー、サプライヤー、仲介機関、政府省庁、及び教育機関の共同体である。これは、Eコマースに関する公共情報、前提条件、技術と標準、及び国際的調整という諸問題について、単一機関として作業を行っている。
1998年にECP.NLは、電子商取引に関する法的諸問題及び法的障害を軽減するための自己規制(self-regulation)の潜在的役割について研究を行った。この研究と2つの会議から得た事実確認に基づいて、ECP.NLは、電子商取引に関するモデル行動規範を起草した。同モデルに述べられた基準は、オランダの各業界、科学研究機関、政府機関及び消費者団体を含むすべての関係者の代表に諮問して起草されたのである。
このオランダ行動規範を作成するに当たり、特に、国内外を問わず、この分野において広い範囲にわたって存在する先行事業(initiatives)に焦点を当てたことに注目していただきたい。
オランダが着手したこの先行事業は、OECD、国連及び欧州議会といった国際機関にモデル規範として提出された。その結果、幾つかの機関は、ECP.NLのモデル行動規範を参考として取り上げて、Eコマースに関する自己規制の問題を議案書に載せた。
いま皆さんの前にあるのはモデル行動規範の草案で、少なくとも1年間はモデルとして使用されるであろう。その1年間にこのモデルを使用した経験を収集して、必要な場合には、それに基づいて修正が行われる。また、このモデル行動規範をより一層よいものに仕上げるために、国際的な議論が寄与するであろう。それ故、このモデル行動規範は、ダイナミックで柔軟性のある文書である。
ECP.NL及びモデル行動規範の開発に協力した諮問グループに関する情報は、付属文書IVに記載されている。
Leidshendam,November1999.