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II-8. 1998年以来の戦略計画の変更
 2000年1月、オリジナルのSIP(戦略的投資計画)に以下のような変更または補足的説明が施された。
 
 造船生産工程技術
◆ サービス(輸送及びリギング)を、本プログラムの対象となる技術に追加
◆ 自動化に予め必要な条件は、設計合理化、標準化されたブロック等の中間製品、標準工程定義、精度管理、統計的工程管理、材料・情報のフローの問題の対処だと明言。
◆ 伝統的な作業慣行及び造船所のレイアウトにより、今日の米国造船所の慣行に依然として付加価値を生まない多くの作業が存在することを認めた。
◆ バッチ生産方式にかえて、次のオペレーション用に小ロットで製造するフロー・アンド・プルシステムを導入するべきである、と追加。
◆ 近代的生産方式の焦点は、品質管理を維持するために、検査に頼るのではなく、工程の質を向上させることであるとし、重点分野にミステイク・プルーフィング・プロセス法、及び視覚制御法を追加。
◆ 本イニシアティブにおいては、先進技術及び自動化を導入する以前に、広範囲のプロセス工学に第一の重点を置かなければならない、と明言。
 
ビジネスプロセス技術
◆ 特に変更なし
 
システム技術
◆ 米国造船所は、再利用可能なコンポーネントを活用すべきであるが、システム開発者となるのは避けるべきである、を追加。
◆ 本プログラムの意図は、工程の段階の廃止及び/又は削減を可能にする既存の技術を特定し、活用することであると明確化。
◆ 2003年までの目標は、支払に電子決済を活用することにより、調達指示図書類及びインボイスの75%を廃止することである、と明言。
 
製品設計・素材技術
◆ 本イニシアティブの基本となる動因として、購入及びライフサイクル・コストの削減を更に強調した。
 
施設・設備
◆ 規制上のガイドラインの遵守と、作業員の安全・衛生に焦点を当てるプログラムを開発すべきであると明言。
◆ 施設改善プロジェクトにおいて、作業を可能な限り作業員の手元に持ってくることに焦点を当てる必要性を強調。
◆ TBT防汚塗料、表流水汚染、タンク・バージ洗浄水/残存水/排水の管理、バラスト水の放水/外来種微生物問題を関心分野に追加。
◆ 設計事業において検討する環境保護問題に、船舶の運航及び、最終的な廃棄に関連する環境への影響を最小限に抑えることを追加。
 
横断的課題
◆ 横断的課題の統合及び実施を、MARITECH ASE(NSRP ASE)出資プロジェクト全体で支援すべきである、と追加。
◆ 教育・訓練の主要な問題点を、「多能生産労働者不足」から「総合的従業員開発」へと変更
◆ 米国造船所は「汚い」、「ローテクな職場環境」という悪いイメージを持たれており、造船産業はこのイメージを、業績をあげれば報いられ、技術的、専門的成長を経営陣が奨励する好ましい職場環境である、というものに変えなければならない、と追加。
◆ 革新的な人材採用、熟練従業員の維持のリサーチ及び計画のための資金を支援する人的資源部門を追加。








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