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2-3 オーストラリアの港湾事情
 
2-3-1 主要な港湾
 
 前述のように、オーストラリアでは、シドニー、メルボルン、ブリスベンなどの大都市の港以外は、天然資源を扱うバルク貨物用の港が多い。ここでは、主要な港の概要を紹介する。また、オーストラリアの港湾のロケーションを図3-1に示す。
 
1)シドニー港
場所 ニューサウスウェールズ州
運営 シドニー港公社
取扱量(内航を含む) 荷積 475,713万トン(荷積/荷揚)
荷揚 540,713TEUs
主要輸出品目(1999/2000) 化学品、非鉄金属、穀類
主要輸入品目(1999/2000) 化学品、紙・紙製品、機械
特記事項 シドニーでは、ボタニー港ではコンテナ貨物と液体貨物を取り扱い、ダーリングハーバー、ホワイトベイ、Glebe島では車、バラ積みバルク、一般貨物を取り扱っている。
 
2)ブリスベン港
場所 クイーンズランド州
運営 ブリスベン港公社
取扱量 荷積 2,305万トン(荷積/荷揚)
コンテナ取扱量 432,616TEUs
主要輸出品目 製油、石炭、穀類、シリカサンド
主要輸入品目 原油、セメント、肥料、鉱物、鉄鉱石
設備 敷地面積:1,780ヘクタール
  バース数:28
  Quay line:6,510m
概要 ブリティッシュ・ペトリアム、カルテックスの石油精製所があり、原油、石油の取扱量が多い。またセメント工場、石炭鉱があることから、これらの取り扱いが多くなっている。
 
3)フリーマントル港
場所 西オーストラリア州
運営 フリーマントル港湾局
取扱量 荷積 2,341万トン(荷積/荷揚)
コンテナ取扱量 300,100TEUs
主要輸出品目 穀類、アルミナ、製油
主要輸入品目 原油、製油、苛性ソーダ
設備 敷地面積:383平方メートル
概要 西オーストラリアの主要な一般貨物港。コンテナ貨物、バラ積みバルク貨物、および家畜の輸出や車両の輸入が多い。内海と外海に港があり、鉄道でつながっている。
 
4)ニューキャッスル港
場所 ニューサウスウェールズ州
運営 ニューキャッスル港湾公社
取扱量 荷積 7,271万トン(荷積/荷揚)
主要輸出品目 石炭、アルミニウム
概要 オーストラリアの主要バルク輸出港。年間3,000隻の船舶寄港がある。世界最大の石炭輸出港で、輸出取扱量の80%は石炭である。1999-2000年度はBHP社の製鉄所が閉鎖となったことで、原料となる鉄鉱石の輸入の取り扱いは激減した。
 
5)グラッドストーン港
場所 クイーンズランド州
運営 グラッドストーン港湾局
取扱量 荷積 4,280万トン(荷積/荷揚)
主要輸出品目 石炭、アルミナ、セメント製品、苛性ソーダ、アルミニウム
主要輸入品目 ボーキサイト、石油精製品
概要 BHP/三井の合弁会社が所有していた石炭輸出ターミナルを港湾局が引き継ぎ、年間1,600万トンを取り扱っている。コンテナ貨物が増加してきたことから、コンテナ・ターミナルの建設も行われている。
図3-1 オーストラリアの港湾ロケーション
(拡大画面: 76 KB)
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