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4.5 吸着性能評価
(1)評価方法
 実排ガスでの吸着剤の性能を評価するために、ここではハニカムの昇温速度を外部から制御して性能評価を行った。具体的な操作は以下の図4.5-1に示す通りである。また、それに対応する温度制御パターンを図4.5-2に示す。
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図4.5-1 吸着−脱離試験実施スキーム
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図4.5-2 各部の温度制御プログラム
 
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図4.5-3 吸着剤ハニカム昇温時の各部の温度プロファイル
T1:リボンヒーター(1,2)制御用熱電対温度:吸着剤層蒸留
T2:リボンヒーター(3)制御用熱電対温度:吸着剤層下流
T3:ジャケットヒーター制御用熱電対温度(ジャケットヒータ中心で制御に変更)
T4:反応器表面に設置した補助用シーズヒーター制御用熱電対温度
T13:反応器入り口部のリボンヒーター直下温度
T5:反応器入り口部の熱電対温度(ガス温度)
T6:反応器中心に差し込んだ熱電対温度(ハニカムの中心温度)
 
このような操作を行ったときの、各部の温度プロファイルを図4.5-3に示す。各温度計測部の対応する番号を図4.5-4に示す。ガス導入時に急激な温度上昇があり、その後は緩やかに5℃/min程度での昇温速度で温度上昇が可能であった。ガス流れ方向の温度分布は20℃程度であったが、垂直方向の温度分布は、上図の150分後で中心温度461℃に対して2.5cm 壁面よりでは480℃、5.0cmでは512℃となっており、50℃程度の温度分布が生じていた。
 
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図4.5-4 反応装置の温度計測部
 









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