はじめに
本調査は、当財団が、競艇公益資金による日本財団の平成13年度助成事業である「海洋シンクタンク事業」における「21世紀における我が国の海洋ビジョンに関する調査研究」の一環として実施した、「アジア太平洋地域における海上交通網を巡る諸問題」調査研究から得られた成果及び本調査のフィージビリティースタディーとして平成12年度に実施した「海洋シンクタンク事業」における「政策提言に関する事前調査」で実施した調査内容を引用して、総合的にまとめたものです。
本調査は、海上交通網を巡る諸問題についてのファクトファインディングを目的に、専門家の方々によって調査され、それぞれ論文形式にまとめられていますが、本書は、それらを要約したものです。調査内容の詳細については、別刷りの「アジア太平洋地域における海上交通網を巡る諸問題」シリーズ編(No.1〜No.10)を参照下さい。
なお、本事業の実施にあたっては、秋元一峰氏(秋元海洋研究所所長、元防衛研究所主任研究官)にアドバイザーとして事業に参画していただき、調査依頼先の選定や調査内容に関するアドバイスをいただくと共に本書の監修をお願いしました。
本事業の実施にあたって、ご支援いただいた日本財団をはじめ、調査にご協力いただいた学識経験者の方々に厚くお礼申し上げます。
財団法人 シップ・アンド・オーシャン財団
会 長 秋 山 昌 廣