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4 内部境界層の扱い
4.1 フュミゲーションについて
 海岸線から陸側に向けて内部境界層が発生することにより、主に海岸線付近にある低排出源からのプルームがフュミゲーション(いぶし現象)を起こすことが知られている。
 
 陸上に較べ海上では大気拡散幅は狭く、特に海上の大気が安定である場合は高濃度のプルームが遠距離まで届く。一方、陸上の大気が日射等によって不安定になり、内部境界層が発達している時、海側からのプルームがこの対流に取り込まれると地上付近に高濃度が現れる。
 
 年平均値の算定に同影響を反映させることを念頭に、年間の境界層発達頻度やフュミゲーション強度などについてモデルに取り込めるかどうか検討を行った。
図4.1-1 内部境界層によるフュミゲーション
(模式図)
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