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6. おわりに
 21世紀初等のエネルギー、環境、経済、社会問題など様々な問題を解決するためのキーワードとして、「海」があらためて見直され、期待されている。本来、「海洋国」といわれるわが国が、海に関する膨大なこれまで培われた技術、知恵を集結させ、推進させれば、これらの解決に大きく寄与できるものと期待できる。
 インド洋でインド国立海洋技術研究所と佐賀大学が行っている本格的な1MW海洋温度差発電の実証プラントの試験が目的を達すれば、今後海洋温度発電の実用化が飛躍的に進展するものと期待される。特に、海洋温度差発電は、電気のみでなく、水問題、食料問題、地球環境問題など、多くの問題の解決への寄与が期待されている。
 インドのプロジェクトの他に、台湾、パラオ共和国をはじめとする南太平洋諸国、米国などでも同様の計画が検討されている。今後も海に携われる多くの方々が海洋温度差発電に関心を持たれ、研究開発が一層進展することを切望する。








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