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7. おわりに
 洋上における風力利用の潜在可能量は、極めて大きい。このため、洋上の風況調査、超大型風車システム、運転制御システム、発電機システム、電力系統連系、安定供給および信頼性などについて、実現可能性と利用可能量を調査すべきである。特に我が国は、海岸が遠浅でなく水深が急激に深くなる。このため離岸距離を数km〜数10kmに設置する場合は、大規模浮遊式が望ましい。このためには、海底送電ケーブルなどの技術的、経済的および各種法規制などの検討課題が極めて多いのが現状である。したがって、洋上風力利用は国家的プロジェクトとして、長期的な展望にたって推進すべきである。我が国は、2010年の陸上における風力発電導入目標を300万kWとしている。陸上では、景観問題、風況の適地、十分な用地確保が困難となるため、洋上の風力利用は風況が良好であることから早急に推進すべきである。








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