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I 研究概要
1.実施目的
 近年、船舶運航に不可欠なバラスト水の漲排水に伴い、外来生物が他国に越境移動し、侵入地において生態系攪乱や経済・健康面への被害をもたらす事例が数多く報告されてきた。
 そのため、IMO(国際海事機関)では規制のための条約策定に向けた検討を続けており、影響低減のためのバラスト水処理技術の開発が国際的急務事項となっている。
 当協会においても、ここ数年来、当該調査研究を進めてきたところ、平成11年度に実施したバラストパイプを工夫して水生生物を破壊・殺滅するミキサーパイプ法に代表される、いわゆる機械的殺滅法が、現段階において最善の選択肢の一つになり得るとの結論に達した。
 本年度の調査では、現在までの成果を発展させ、バラスト水による海洋生態系への影響低減に関する方策について検討することを目的とした。








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