3.4 航行船舶の使用航路と航行隻数密度分布
3.4.1 使用航路
(1) HNS輸送船舶の使用航路
図 3.4-1に、わが国周辺海域を航行したHNS輸送船舶のすべての使用航路を示す。
日本周辺にわたって航路があり、特に太平洋沿岸及び朝鮮・対馬海峡から台湾方面にかけて航路が密集している。日本海北部及びオホーツク海では航路が少ない。
(2) ケミカルタンカーの使用航路
図 3.4-2に、わが国周辺海域を航行したケミカルタンカーのすべての使用航路を示す。
HNS輸送船舶とほぼ同様の傾向が見られる。
(3) LPG船の使用航路
図 3.4-3に、わが国周辺海域を航行したLPG船のすべての使用航路を示す。
HNS輸送船舶及びケミカルタンカーの航路をシンプルにしたものとなっている。朝鮮・対馬海峡から台湾海峡にかけて航路が多数存在している。オホーツク海に航路は見られない。
(4) LNG船の使用航路
図 3.4-4に、わが国周辺海域を航行したLNG船のすべての使用航路を示す。
全体として航路は少ないが、航路が多く見られるのは、日本南岸から南シナ海方面及びフィリピン東方海域方面にかけてである。日本海、黄海及び渤海湾の航路は少ない。オホーツク海に航路は見られない。
図 3.4-1: わが国周辺海域を航行したHNS輸送船舶の使用航路(1997年)
図 3.4-2: わが国周辺海域を航行したケミカルタンカーの使用航路(1997年)