恵那たんぽぽ作業所では、平成2年春、富岳太鼓さんにその技を学び、2尺の長胴太鼓ともうそう竹から和太鼓を始めました。

　市内の神社などのお祭りに出させていただき日頃からお世話になっている地域の皆さんに感謝の意を表そうと、

　名前を「恵那のまつり太鼓」としました。

　市内をはじめ、県外でも演奏に呼ばれるようになり、所外へ出る機会も多くなり、音楽療育とともに、社会学習としての大きな役割も果たしてきました。

勇　駒

祝い太鼓

八澤　正弘		酒井　　薫
田中　文明		千早　貴子
釜田　美穂		鈴木　知美
小出奈津代		吉村　　健
古田　浩史		安藤　邦治
安藤　恵一		纐纈　隆二
渡辺由紀子		長尾　和子
武川　勝則		奥田　健治
伊藤美知子		嶋田　陽子
渋谷久美子

　どんなに重い障害を持っていても、その地域の一員として学び、働き、親亡きあともたくましく生活できるようにとの願いを込めて恵那たんぽぽ作業所は開設し援助してきました。そして、十数年が経過し、平成7年には、更生施設が開所し、高齢の人たちも安心して生活ができるようになりました。最初は太鼓の数も少なく、「もうそう竹」を切ってきてそれを中庭に並べて打ち方など練習してきました。この全員で行なうという事をたんぽぽではとても大切なことと考えています。

　たんぽぽでは、一年に4回の大きなお祭りがあります。そこでは、恵那のまつり太鼓演奏を行い、最後の竹打ちの祝い太鼓では、入所している人全員が法被、ハチマキをして演奏します。

　当初バラバラだった曲も、練習を重ねるごとに、上達していきます。こんなところにも入所している人たちの可能性を見る思いがします。

　小さな神社のお祭りでも、大きなイベント会場の演奏でも、私たちは感謝の意を忘れないようにこれからも太鼓を打ち続けていきたいと思います。