36 山鹿太鼓保存会 (熊本県)
演奏曲 山鹿「八千代座」 (やまが「やちよざ」)
九州の真ん中、熊本県の北部、出湯と灯籠の町山鹿温泉に1982年6月に山鹿太鼓保存会は創立されました。優雅で幻想的な灯籠祭に男性的で勇壮な太鼓の響きを取り入れ、祭りを盛り上げようと企画されました。そのリズムのなかに、山鹿市周辺の雨乞い太鼓(宗方万行と小坂の雨乞い踊り太鼓)や豊饒祈願の太鼓(念仏踊りの古い型を伝える長坂のなれなれなすび踊り)、また灯籠踊りのメロディーなども網羅し、現代にマッチするようにアレンジして現在の演奏に至っております。今回は、山鹿にあります「八千代座」をアレンジした曲を演奏します。明治時代の芝居小屋の雰囲気を出そうと努力しております。
37 豊の国ゆふいん源流太鼓 (大分県)
演奏曲 荒城の月 (こうじょうのつき)
さわさわと山が囁く。さらさらと川が流れる。こくこくと湯が湧き出る。幻想的な深い霧の中、裸になった男達が四季折々の自然を音に変えていく。
「でんつくでんでんでんつくでんでん」
豊後富士「由布岳」の山脇、塚原峠から湯布院盆地全体へ響き渡る。そのリズムは街の中心部にある金鱗湖から湧き出た温泉がやがて大河となり行く様、日本、そして世界へ湯布院の音として今、響いていく。
鍛え上げられた心と肉体。一打で大地を激震させ、一打に人生の全てを懸ける「源流太鼓」それは男達のリズムである。