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15 石州浜田太鼓団 (島根県)
 演奏曲 神祇太鼓 (じんぎたいこ)
 
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 神祇太鼓は、石見神楽の中で太鼓を中心とした神楽囃子の組曲であらゆる神楽舞の音曲の集大成として石見地方では、古くから沢山の愛好者の間で親しまれております。
 太鼓を中心として笛、締め太鼓、手拍子をもって、ほら貝をかなで心をひとつに合わせ豊かに囃します。調子面白く、緩急よく、間断なく神撰物の神楽歌を歌いながら、神々の魂を鎮め、神楽の斎場に参ずる人々の魂を奮い立たせて家内安全、国運隆昌を祈る率直な民衆の太鼓として広く親しまれています。
 全国幾多の太鼓の中で、唯一和歌と舞所作がミックスされたこの太鼓は、特に京都・丹波・近畿・出雲地方のくらし及び文化を「音」で表現している点では貴重な伝統芸能であると思います。
 
16 天孫降臨霧島九面太鼓保存会 (鹿児島県)
 演奏曲 天孫降臨「霧島九面太鼓」 (てんそんこうりん「きりしまくめんたいこ」)
 
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 鹿児島の北に位置する霧島は、昭和9年に日本で最初の国立公園の指定を受けたところです。また、霧島は神話「天孫降臨」の地であり、霧島・高千穂峯がその舞台です。昭和47年に発足された霧島九面太鼓保存会は、霧島神宮の宝物として保存されています。
 九つの面(天狗面)と伝えられている「天孫降臨」の神話をもとに国の始まりの荘厳さと勇壮さを太鼓を使って表現する郷土芸能太鼓です。県内はもとより全国各地で県代表として年間80から100回公演(国民文化祭や全国太鼓祭り等)。また海外公演(アメリカ、オーストラリア、シンガポール、香港、韓国など)でも公演を行っています。また、イベントには積極的に参加し特に毎年開催される「霧島高原太鼓祭り」には主催団体として企画から実施まで中心となり活動し、昭和61年から地域住民に数々の演奏を紹介しています。(牧園町指定民族無形文化財)








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